これまでの研究分科会

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001 「斜張橋の設計と施工」翻訳分科会
分科会役員 主査:太田 俊昭/副査:川井 優/幹事:牧角 龍憲
メンバー 産界:11名/官界:7名/学界:10名
活動期間 昭和59-60年度
活動成果 斜張橋の解析・設計・架設・経済性評価等に関する重要な基本事項と豊富な実例を詳細に解説した著書“Construction and Design of Cable−Stayed Bridges”を翻訳出版するとともに,これに関連する技術的諸問題の学習及び情報交換を行った.
著書・報告書:(単行本)「斜張橋の設計と施工」(九州大学出版会・昭和61年6月)

002 道路橋の限界状態設計法研究分科会
分科会役員 主査:彦坂 煕/副査:崎元 達郎/幹事:大塚 久哲
メンバー 産界:10名/官界:3名/学界:14名
活動期間 昭和59-60年度
活動成果 許容応力度設計法に代わる限界状態設計法登場の背景,特長,メリットを正しく理解し,併せて構造物の安全性・信頼性の評価に関する最新の話題について研究・討議した.活動の成果報告書2冊(総計410頁)を刊行した.
著書・報告書:カナダ・オンタリオ州道路橋設計基準1983年版 I共通編・鋼橋編 II同解説(昭和60年3月)

003 コンクリートの耐久性研究分科会
分科会役員 主査:大和 竹史/副査:江本 幸雄/幹事:添田 政司
メンバー 産界:3名/官界:1名/学界:9名
活動期間 昭和59-60年度
活動成果 本会の目的は官産学の研究者が協力してコンクリートの耐凍害性,アルカリ骨材反応,塩害,温度応力等に関する調査研究を行い,コンクリートの耐久性向上に関する基礎資料を得ることである.
著書・報告書:温度応力計算のパソコンプログラム(昭和61年3月),コンクリートの耐凍結融解性,アルカリ骨材反応性ならびに塩害等に関する総合研究(昭和61年3月)

004 各種土木構造物・地盤の振動,耐震に関する
研究分科会
分科会役員 主査:堤 一/副査:秋吉 卓/幹事:鳥野 清
メンバー 産界:3名/官界:1名/学界:16名
活動期間 昭和59-61年度
活動成果 大型構造物の耐震研究上の基礎的課題であり,広範かつ永続的なものである.まず振動・騒音関係の調査・報告を行い,続いていろいろな状態の各種橋梁の振動特性・耐久性等について調査・研究を進めこの種の研究に有効な資料を供した.
著書・報告書:振動・騒音公害の規制とその実測例(昭和61年3月)

005 長大斜張橋の開発に関する研究分科会
分科会役員 主査:大塚 久哲/副査:水田 洋司/幹事:  −
メンバー 産界:3名/官界:0名/学界:8名
活動期間 昭和59-61年度
活動成果 経済的・合理的な長大斜張橋の開発を目的とし,具体的には,現在架設されている自己定着式斜張橋と吊橋の一般的定着方式である完定式の中間的な性質を有する部分定着式斜張橋の力学的諸特性を解明し,その実現の可能性と問題点を探究した.本分科会の終了後は,新たに研究会を組織し,国際シンポジウム開催等の成果を挙げた.
著書・報告書:長大斜張橋の開発に関する研究報告書(昭和62年4月)

006 Mianus River Bride 落橋の原因を分析する分科会
分科会役員 主査:高橋 和雄/副査:西村 信男/幹事: −
メンバー 産界:3名/官界:1名/学界:9名
活動期間 昭和60-61年度
活動成果 州道Mianus Bridge落橋の資料を収集して,翻訳・検討するとともに,アメリカにおける橋梁建設上の課題の検討を行った.また,Abdel−Ghaffar,A.M.プリンストン大学教授をお招きして,アメリカの橋梁の現状および日米の協力の情報交換などを行った.なお,活動はメンバーの地域性を考慮して,長崎県の渡海橋の技術的課題についての勉強会を行った.
著書・報告書:州道95号ミアナス川橋の落橋事故の原因について(土木構造・材料論文集,第2号,昭和62年1月)

007 PIC・REC 埋設型枠利用によるコンクリート構造物の
早期劣化防止法に関する研究分科会
分科会役員 主査:出光 隆/副査:大和 竹史/幹事:高山 俊一
メンバー 産界:6名/官界:3名/学界:12名
活動期間 昭和61年度
活動成果 PICやレジンコンクリート製の薄板を表面保護材兼用の埋設型枠として用いて,コンクリート構造物を,塩害や化学的侵食などの早期劣化から守る工法を確立する.そのために,同埋設型枠を用いた供試体を作製して,海岸・温泉地帯等の厳しい環境下で,長期暴露試験を開始した.

008 軽土盛土工法の開発と利用分科会
分科会役員 主査:後藤 恵之輔/副査:村田 秀一/幹事:棚橋 由彦
メンバー 産界:4名/官界:2名/学界:4名
活動期間 昭和61-62年度
活動成果 軽量盛土工法は,盛土材料に発泡ポリスチレンなどの軽量材を用いることにより,軟弱地盤上に盛土を築造する工法である.本分科会では,この工法について軽量材や工法等の開発を行うとともに,利用上の問題点を検討してその解決を図ろうとした.
講習会:軽量盛土工法講習会(昭和62年8月)

009 複合構造に関する研究分科会
分科会役員 主査:浜田 純夫/副査:日野 伸一/幹事: 大塚 久哲,高海 克彦
メンバー 産界:12名/官界:3名/学界:5名
活動期間 昭和61-62年度
活動成果 2つの目的を持っていた.一つは当時作成された鋼構造物設計指針に基づき複合構造物の設計を試みた.もう一つは,複合構造に関する文献を整理し,文献データベースを作成した.文献は一般の論文の他,過去10年間の年次学術講演会も含めた.
講習会:道路橋(鋼構造,複合構造)の限界状態設計法(昭和63年5月)
著書・報告書:複合構造に関する調査研究報告書(昭和63年3月)

010 長年月供用されたコンクリート橋の耐力および
耐久性に関する分科会
分科会役員 主査:松下 博通/副査:牧角 龍憲/幹事:小嶺 啓蔵
メンバー 産界:10名/官界:2名/学界:12名
活動期間 昭和61-62年度
活動成果 既存橋梁の解体時に取り出したコンクリート橋桁を試験体として,その劣化損傷の程度および橋桁そのものの載荷試験により,耐久性に関する資料収集と長年月経過後の耐荷力について検討することを目的として,2橋の実橋を対象に調査した.
著書・報告書:昭和32年施工のPC橋(筑穂橋)の載荷試験および耐久性調査(土木構造・材料論文集 第2号,昭和62年1月)

011 橋梁振動測定技術についての調査・研究分科会
分科会役員 主査:平井 一男/副査:岡林 隆敏/幹事: 松田 浩,高海 克彦
メンバー 産界:3名/官界:0名/学界:7名
活動期間 昭和61-62年度
活動成果 本分科会では次の項目の調査を行った.1.過去10年間の道路橋振動測定技術の推移.2.振動測定が必要になってきた分野.3.新しい測定技術・振動制御.4.健全性評価への振動の応用.これらの成果は,道路橋振動測定技術に関する文献集としてまとめた.
著書・報告書:道路橋振動測定技術に関する文献集(I) (II)(昭和63年2月)

012 新しい合成版構造の開発とその応用に関する分科会
分科会役員 主査:太田 俊昭/副査:>後藤 茂男/幹事: 日野 伸一
メンバー 産界:29名/官界:8名/学界:10名
活動期間 昭和61-62年度
活動成果 立体トラス型ジベルを有する合成版を,橋梁を中心とする土木構造物へ適用する場合の設計・施工上の問題点について,大学研究者と橋梁メーカーの実務技術者を中心に検討し,合理的な構造形態と設計法を究明することを目的としたものである.
著書・報告書:「TSC合成版を用いた橋梁の検討研究報告書,各種棟梁への適用〜」(昭和61年12月)
「同上〜X型タワーを有する斜張橋への適用,」(昭和61年12月)
「同上〜単純合成T桁・単純合成箱桁の試設計,」(昭和63年3月)
「同上〜連続合成箱桁への適用」(昭和63年3月)

013 基礎の限界状態設計法分科会
分科会役員 主査:大塚 久哲/副査:川副 嘉久/幹事: 松井 謙二
メンバー 産界:8名/官界:6名/学界:3名
活動期間 昭和62-63年度
活動成果 基礎の限界状態設計法の確立のための調査と試設計を行った.調査した海外基準としては,ノルウェーの海洋構造物設計基準とカナダのオンタリオ州道路橋設計規準が主であり,比較設計は逆T型擁壁の直接基礎と杭基礎に対して行った.
講習会:基礎の設計法を考える講習会(平成元年8月)
著書・報告書:基礎の限界状態設計法入門一外国規準の紹介と比較設計−(平成元年8月)

014 長大斜張橋の動特性に関する分科会
分科会役員 主査:水田 洋司/副査:内谷 保/幹事: −
メンバー 産界:3名/官界:1名/学界:7名
活動期間 昭和62-63年度
活動成果 主桁支持方式の異なる三種類の斜張橋の地震応答特性,走行車両応答特性を明らかにして最適な支持方式を提案し,架設・設計に役立てることを目的としている.数値計算・振動実験より得られる動特性の意見交換,建設予定地の見学会等を行った.
見学会:三県架橋予定地見学会(昭和63年11月)

015 道路橋の限界状態設計法分科会
分科会役員 主査:崎元 達郎/副査:久保 喜延/幹事: 今井 富士夫
メンバー 産界:15名/官界:2名/学界:13名
活動期間 昭和61-平成元年度
活動成果 前半の2年間で,土木学会刊の「鋼構造物設計指針」(第4次案)を研究し,指針の解釈と試設計を行い問題点を指摘した.後半の2年間では,分科会の試案を提案すると共に,桁構造について試設計を行い,現行設計法と比較検討を行った.
講習会:道路橋(鋼構造・複合構造)の限界状態設計法(昭和63年5月)
著書・報告書:「鋼構造物設計指針」に基づいた設計計算例とその考察(昭和63年4月),限界状態設計法による鋼桁橋の試設計とその考察(平成3年3月)

016 土木構造物の耐震設計に関する分科会
分科会役員 主査:秋吉 卓/副査:高西 照彦/幹事: 烏野 清
メンバー 産界:0名/官界:0名/学界:16名
活動期間 昭和63-平成元年度
活動成果 九州・山口地域の新しいタイプの土木構造物の耐震設計について研究することを目的とする.初年度は斜張橋荒津大橋の振動実験より新しい制振装置の効果を,次年度は一般土木構造物の土・水との相互作用を考慮した耐震設計法をまとめている.
著書・報告書:荒津大橋の振動試験結果(平成元年3月),橋梁・地盤・水・土木構造物の動特性(平成2年3月)

017 TSC合成版構造の開発に関する研究分科会
分科会役員 主査:太田 俊昭/副査:浜田 純夫/幹事: 日野 伸一
メンバー 産界:27名/官界:6名/学界:9名
活動期間 昭和63-平成元年度
活動成果 本分科会は,「新しい合成版構造の開発とその応用に関する分科会」の続編として組織されたもので,TSC合成版を合成T桁橋として実用化する上での設計・製作・架設に関する具体的検討が行われ,その成果として現在までにこの種の実橋2橋が施工されている.
著書・報告書:「TSC合成版を用いた橋梁の検討研究報告書,TSC合成床版設計要領(案)ほか」(平成元年3月)
「同上,TSC鋼板の座屈耐荷力,」(平成元年3月)
「TSC合成版を用いた合成桁構の設計・製作に関する研究報告書」(平成2年3月)

018 AE計測法の土木工学への応用に関する分科会
分科会役員 主査:大津 政康/副査:牧角 龍憲/幹事: −
メンバー 産界:8名/官界:0名/学界:14名
活動期間 昭和63-平成元年度
活動成果 土木構造物の維持・管理に関する関心が高まり,診断・検査・評価手法が検討されている.そこで,ひびわれ検査手法としてのAE計測法の土木工学全般への応用例の調査と新たな適用分野の開発を目的として研究活動を行った.なお,著書・報告書の欄に示すとおり,土木のAEに関する国際会議を開催した.
著書・報告書:土木工学におけるAE計測法の適用例に関する研究報告(平成2年3月)
Book of Abstracts:InternationalJoint Meeting,1st Workshop on AE in Civil Engineering and 2nd Workshop on AE and Rock Fracfure Mechanics,1990

019 「PC橋梁の設計と施工」翻訳分科会
分科会役員 主査:中沢 隆雄/副査:北之園 宏/幹事:日野 伸一
メンバー 産界:12名/官界:8名/学界:5名
活動期間 昭和62-平成2年度
活動成果 ブロック工法によるPC橋の実例の紹介とともに,設計・施工・経済性評価・将来展望まで詳細に記述した著書“Construction and Design of Prestressed Concrete Segmental Bridges’’を翻訳出版し,橋梁技術者の専門書として知識向上に役立てることを目的とした.
講習会:設計・施工技術者を村象とした省力化施工のためのコンクリート橋のブロック工法(平成4年12月)
著書・報告書:「ブロック工法によるPC橋の設計と施工」(九州大学出版会・平成4年7月)

020 道路橋の健全度診断と補修に関する分科会
分科会役員 主査:崎元 達郎/副査:城 秀夫/幹事:今井 富士夫
メンバー 産界:21名/官界:3名/学界:10名
活動期間 平成2-3年度
活動成果 道路橋の健全度診断と補修に関するエキスパート情報が充分に整理されて提供されていないので,各種文献より抽出したエキスパート情報を1ページの調査表にまとめ,6つのテーマと7つの項目に分類・整理した文書型データベースを作成・刊行した.
講習会:道路棟の健全度診断と補修に関するエキスパート情報の整理と分析(平成4年5月)
著書・報告書:道路橋の健全度診断と補修に関するエキスパート情報の分類と整理(平成4年4月)

021 ハイテク繊維の建設材料への適用に関する分科会
分科会役員 主査:阪本 好史/副査:出光 隆/幹事:牧角 龍憲
メンバー 産界:22名/官界:6名/学界:11名
活動期間 平成2-3年度
活動成果 炭素繊維などの新素材繊維の建設材料への利用について,基本的物性や経済性等をふまえて適用構造を具体的に絞って調査検討する.メーカー,ゼネコン,大学等各分野から講師を招いて検討会を中心に活動を行う.

022 生活・産業廃棄物の有効利用に関する分科会
分科会役員 主査:後藤 恵之輔/副査:棚橋 由彦/幹事:武政 剛弘
メンバー 産界:3名/官界:0名/学界:5名
活動期間 平成2-3年度
活動成果 生活廃棄物として空き缶,産業廃乗物として石炭灰を取り上げ,これらの軽量性や高強度性,自硬性などに着目し,建設用資材としての有効利用を目的として,物理,力学特性等の基礎的性質を確認するとともに,盛土材としての適用について検討を行った.空き缶を用いて道路を造ろうとする研究は,空き缶のポイ捨て公害,資源の再利用の面から注目され,文春文庫「読むクスリ」No.11に紹介された.

023 高耐久性埋設型枠の利用に関する研究分科会
分科会役員 主査:出光 隆/副査:大和 竹史/幹事:高山 俊一
メンバー 産界:16名/官界:3名/学界:16名
活動期間 平成3年度
活動成果 昭和61年度に実施した埋設型枠合成供試体の載荷試験結果などを基に,埋設型枠合成部材の設計法・施工法を検討した.軸力を受ける部材については殆ど問題は解決したが,曲げ部材については最適目地間隔の計算法が今後の検討課題として残った.
講習会:技術発表会(平成4年11月)
著書・報告書:高耐久性埋設型枠工法(平成5年8月)

024 九州地区の地盤と構造物の動特性に関する分科会
分科会役員 主査:秋吉 卓/副査:高西 照彦/幹事:烏野 清
メンバー 産界:1名/官界:0名/学界:17名
活動期間 平成2-4年度
活動成果 九州・山口地域の沖積層地盤の地震時動特性,とくに液状化についての研究を目的とする.そのため,地盤データベース及び全応力による地盤振動解析のための汎用プログラムを開発し,これらを研究者・実務設計者に公開して成果の還元をはかる.
講習会:九州・山口地域の地盤振動特性について(平成5年7月)
著書・報告書:九州・山口地域の地盤振動特性(平成5年3月)

025 地下埋設コンクリート構造物の耐久性向上に関する
研究分科会
分科会役員 主査:大和 竹史/副査:山崎 竹博/幹事:添田 政司
メンバー 産界:20名/官界:6名/学界:15名
活動期間 平成3-4年度
活動成果 主に地下埋設コンクリート構造物を対象にして,腐食因子を含む下水,温泉水,ボタ浸透水,酸性雨および酸性土壌に接触する構造物の腐食機構の解明,劣化.診断,防食工法,設計法などに関する調査研究を目的とする.
講習会:地下埋設RC構造物の耐久性向上に関する講習会(平成6年9月)
著書・報告書:地下埋設コンクリート構造物の耐久性向上分科会報告(平成5年5月)

026 橋梁の歴史的評価と保存・再生に関する分科会
分科会役員 主査:小林 一郎,山尾 敏孝/副査:樋渡 則章/幹事:加藤 雅史
メンバー 産界:11名/官界:2名/学界:14名
活動期間 平成3-4年度
活動成果 著名な橋梁の保存と再生の既往の国内外の事例について調査し,評価方法や保存・再生の問題点を検討した.又九州各県の道路橋を実態調査し,その特徴を調べた.さらに,分科会が九州内の著名橋〈道路橋,鉄道橋,石橋)のリストを作成し,表にしてまとめた.
著書・報告書:橋梁の保存・再生事例と九州の著名橋(平成5年4月)

027 鋼管矢板井筒基礎の耐震設計に関する分科会
分科会役員 主査:烏野 清/副査:村田 進/幹事:麻生 稔彦
メンバー 産界:18名/官界:6名/学界:6名
活動期間 平成3-4年度
活動成果 鋼管矢板井筒基礎は斜張橋主塔基礎等にも用いられ,大型化していることから従来の設計法だけでは対応できない.本分科会は製造・設計・施工・研究を行っている者が問題点を検討し,今後の設計資料等を収集することを目的としたものである.
著書・報告書:鋼管矢板井筒基礎の設計・施工(平成5年5月)

028 長年月供用されたコンクリート橋の耐久性調査方法
に関する分科会
分科会役員 主査:松下 博通/副査:牧角 龍憲/幹事:小嶺 啓蔵
メンバー 産界:15名/官界:4名/学界:10名
活動期間 平成2-5年度
活動成果 長年月供用されたコンクリート老朽橋の材料的,構造的各種性状についてのデータを蓄積し,耐久性設計や余寿命診断に対する調査方法の確立と調査業務の普及を目的として,50〜60年供用されたRC橋2橋(福岡県,宮崎県)について調査検討した.

029 土木構造物の維持・管理のためのAE計測法のコード化に関する分科会
分科会役員 主査:大津 政康/副査:村上 祐治/幹事: −
メンバー 産界:13名/官界:1名/学界:13名
活動期間 平成2-5年度
活動成果 土木構造物において維持・管理への要請が高まりつつあり,実用的な検査・診断手法の確立が急がれている.そこで,ひびわれ検査手法としてのAE計測法のコード化について調査・研究活動を実施することを目的としている.なお,平成4年10月に福岡サンパレスで開催された国際会議:11thInternational AE Symposiumを協賛した.
講習会:土木工学へのAE計測の応用に関する講習会(平成4年9月)
 著書・報告書:土木工学へのAE計測の応用に関する講習会テキスト(平成4年9月)

030 道路橋の健全度診断と補修に関する研究分科会
分科会役員 主査:今井 富士夫/副査:城 秀夫/幹事: −
メンバー 産界:18名/官界:2名/学界:10名
活動期間 平成4-5年度
活動成果 本分科会は道路橋の健全度診断の具体化を図るもので,その耐用性に対する官庁系の診断規準の整理と適用されている非破壊検査法を検索する.さらに,使用されている試験機器の実績などの資料を収集し,その有用性について検討した.
著書・報告書:道路橋の非破壊検査法と判定基準(平成6年4月)

031 橋梁架設工法の安全性に関する研究分科会
分科会役員 主査:久保 喜延/副査:日野 伸一/幹事:安部 邦弘
メンバー 産界:15名/官界:8名/学界:9名
活動期間 平成4-5年度
活動成果 橋梁の架設事故が報告されており,これに対してその原因等を検討するために,産官学が一体となって議論をしている.分科会を3ケ月毎に行い,分科会の前半では,各界から1名ずつの講演をお願いし,現状の報告及び分析を行っている.
著書・報告書:橋梁の架設工法の安全性について(平成6年3月)
講習会:橋梁架設とその安全性(平成6年11月)

032 繊維補強材のコンクリート構造物への応用分野
に関する研究分科会
分科会役員 主査:阪本  好史/副査:久野 公徳/幹事:牧角 龍憲
メンバー 産界:20名/官界:6名/学界:10名
活動期間 平成4-5年度
活動成果 繊維補強材の特性を活用できるコンクリート構造物を選定し,フイージビリティスタディならびに試験施工を実施して新しいコンクリート構造の可能性を検討する.設計手法,材料特性評価方法,経済性評価などについても体系だった検討を行った.

033 「九州の橋」編集分科会
分科会役員 主査:崎元 達郎/副査:加藤 雅史/幹事:山尾 敏孝
メンバー 産界:6名/官界:2名/学界:13名
活動期間 平成5-6年度
活動成果 KABSE10周年を機に,九州の著名橋について調査研究を行い,単行本として刊行することにより10周年記念事業を補完する一方,高校生などを含めた一般の人々の橋梁工学ひいては土木工学への興味を深めることを目的とした.
著書・報告書:(単行本)ロマンを訪ねて〜九州橋紀行(西日本新聞社・平成7年7月)

034 西日本における地域別入力地震波の調査分科会
分科会役員 主査:高西 照彦/副査:烏野 清/幹事:成富 勝
メンバー 産界:1名/官界:0名/学界:20名
活動期間 平成5-6年度
活動成果 九州・山口地域において,将来建設されるであろう土木構造物や諸施設などについては,その計画及び設計段階において,当該構造物に対する耐震的な検討を要求されることが多い.そこで,九州・山口地区において現在までに生じた大小の地震について詳細な調査を行い,当該地域における地震応答計算に用いるための入力波を,いつでも利用できる状態にしておくことを目的とした.
著書・報告書:西日本における地震の振動特性(平成7年3月)

035 厳しい腐食性環境下におけるコンクリート構造物の
耐久性設計・施工法に関する研究分科会
分科会役員 主査:大和 竹史/副査:山崎 竹博/幹事:添田 政司
メンバー 産界:20名/官界:2名/学界:26名
活動期間 平成5-6年度
活動成果 コンクリート構造物は種々の化学的作用によって耐久性を失う.そのためこれまでにも腐食性環境下でのコンクリートの腐食機構や新材料の特性および新対策工法を検討する分科会が組織された.本研究分科会ではこれらの研究成果を踏まえた上で,必要に応じさらに調査・研究を進め,厳しい腐食性環境下におけるコンクリート構造物の耐久性設計・施工法(案)を作成することを目的とした.
講習会:厳しい腐食性地下環境におけるコンクリート構造物の耐久性に関する講習会(平成7年11月)

036 サブワイヤによる吊橋の起振に関する基礎研究分科会
分科会役員 主査:平井 一男/副査:水田 洋司/幹事:小林 一郎
メンバー 産界:4名/官界:0名/学界:12名
活動期間 平成6-7年度
活動成果 本分科会は,初年度はサブワイヤを用いて長大吊橋やアーチ橋の起振法の開発を行ったが,2年目の今年度は起振だけでなく,サブワイヤを用いた制振や構造物の補強の可能性を検討した.この結果,1.サブワイヤとテコによる斜張橋の制振に関する実験的研究,2.アーチ橋の面外座屈防止のためのサブワイヤによる補強効果に関する研究,3.無補剛吊りガス管橋〈実橋)の起振実験の3件を主要なテーマとして検討を重ねた.

037 九州の長大橋に関する研究分科会
分科会役員 主査:久保 喜延/副査:日野 伸一/幹事:坂田 隆博
メンバー 産界:23名/官界:6名/学界:10名
活動期間 平成6-7年度
活動成果 明石海峡大橋の完成後の長大橋プロジェクトが全国的に議論されている.九州でも第二関門橋,三県架橋,豊予海峡大橋などが議論されており,これらの長大橋をターゲットとした調査研究を産・官・学の会員で色々な視点から調査することを目的とした.
講習会:九州における長大橋と橋梁景観(平成8年11月)
著書・報告書:九州における長大橋と橋梁景観(平成8年11月)

038 土木施工および構造物へのAE計測法の実用化
に関する分科会
分科会役員 主査:大津 政康/副査:村上 祐治/幹事:牧角 龍憲
メンバー 産界:20名/官界:0名/学界:9名
活動期間 平成6-7年度
活動成果 近年,アコースティック・エミッション(AE)法は,非破壊検査として施工過程の監視,既存構造物の維持管理のための点検など,様々な分野に幅広く研究が進められるようになっている.建設分野への適用に関して,AEの実用化についての問題点を整理し,その解決法を提案し,さらに新たな通用分野を開発することを目標に分科会活動を行った.そして,これまでの一連の活動によって,多くの成果が得られる講習会テキスト,報告書,論文集などにまとめることが出来た.

039 木橋梁の適用可能性と景観評価に関する
調査・研究分科会
分科会役員 主査:岡林 隆敏/副査:杣 辰雄/幹事:烏野 清
メンバー 産界:9名/官界:1名/学界:7名
活動期間 平成6-7年度
活動成果 九州においては,歩道橋等の小規模橋梁では,全国的にも新しい形式の橋梁が架設されているにも係わらず,九州各県の状況が紹介されていない.本分科会の目的は,歩道橋を中心として,木造橋梁,石造アーチ橋,新しい形式の橋梁について,九州・沖縄の橋梁の現状を調査し,九州における現状を把握することである.
講習会:九州における長大橋と橋梁景観(平成8年11月)
著書・報告書:九州における長大橋と橋梁景観(平成8年11月)

040 吊床版橋の設計・施工に関する調査研究分科会
分科会役員 主査:中沢 隆雄/副査:高橋 司/幹事:今井 富士夫
メンバー 産界:21名/官界:0名/学界:2名
活動期間 平成6-7年度
活動成果 吊床版橋は極めて単純な構造形式の橋梁であり,吊構造という構造的な合理性と環境に調和する景観美を有する橋梁形式である.我国での吊床版橋の実績は歩道橋が大部分であるが,本分科会としてこれらの施工実績を取りまとめるとともに,道路橋も念頭において設計・施工に関する調査研究を行うことを目的とした.

041 鋼構造物の最終強度と耐震設計に関する研究分科会
分科会役員 主査:崎元 達郎/副査:井嶋 克志/幹事:山尾 敏孝
メンバー 産界:18名/官界:3名/学界:16名
活動期間 平成7-8年度
活動成果 銅製橋脚の座屈耐荷力,コンクリート充填銅製橋脚の耐震設計法,免震・耐震システム,落橋防止装置等について,調査研究を行い,銅製橋脚の試設計等を実施して,問題点を明らかにして,今後の鋼構造物の終局強度や耐震設計の考え方の一端を明らかにした.
講習会:阪神・淡路大震災関連研究報告(平成9年8月)

042 動的荷重下のRC橋脚の挙動とその補強に関する
調査研究分科会
分科会役員 主査:小嶺 啓蔵/副査:杣 辰雄/幹事:亀沢 靖,鶴田 浩章
メンバー 産界:16名/官界:2名/学界:6名
活動期間 平成7-8年度
活動成果 本分科会では,RC橋脚の耐震補強において,実際に補強を行う際の問題点や不明な点を明らかにするとともに合理的な考え方を検討し,それらの成果をとりまとめることにより実務者に有用な情報を提供することを目的とした.
講習会:阪神・淡路大震災関連研究報告(平成9年8月)

043 構造物基礎の終局限界とその設計法に関する
研究分科会
分科会役員 主査:松井 謙二/副査:今泉 安雄/幹事:山田 益司
メンバー 産界:14名/官界:2名/学界:3名
活動期間 平成7-8年度
活動成果 本分科会では巨大地震動に対しては基礎分野への限界状態設計法の導入は不可避と判断し,本設計法の海外における現状と問題点の把握と,海外調査団を構成し北米およびヨーロッパにおける限界状態設計法のそれについて研究することを目的とした.
講習会:阪神・淡路大震災関連研究報告(平成9年8月)

044 限界地震荷重と構造物の応答評価に関する研究分科会
分科会役員 主査:松田 泰治/副査:入江 達雄/幹事: −
メンバー 産界:11名/官界:0名/学界:9名
活動期間 平成7-8年度
活動成果 H8道示では新たに内陸直下型地震の規定と,非線形性動的解析による安全性の照査や免震設計も盛り込まれた.そこで本分科会では,大地震時の合理的な耐震設計法の確立を目的に,免震支承および橋脚の非線形挙動に着目した道路橋の動的応答解析を行い,構造物の非線形応答をどのように評価して合理的設計に反映させるかについて調査研究を行った.
講習会:阪神・淡路大震災関連研究報告(平成9年8月)

045 臨海埋立地における護岸構造物の挙動とその対策に
関する研究分科会
分科会役員 主査:永瀬 英生/副査:大谷 順/幹事: −
メンバー 産界:15名/官界:3名/学界:5名
活動期間 平成7-8年度
活動成果 岸壁等の港湾施設の液状化による被害の,崩壊メカニズムや対策についてはまだ十分に明らかになっていないのが現状であり,現在全国的に活発な議論がなされているところである.このような現状を踏まえて,本分科会は,護岸構造物の地震時崩壊メカニズムについて調査研究し,九州の地盤特性に適した護岸構造物の耐震設計法について検討するとともに,その対策方法を提案することを目的とした.
講習会:阪神・淡路大震災関連研究報告(平成9年8月)

046 九州における長大橋の設計法に関する研究分科会
分科会役員 主査:久保 喜延/副査:日野 伸一/幹事:入江 達雄
メンバー 産界:25名/官界:7名/学界:14名
活動期間 平成8-9年度
活動成果 本分科会は,九州において架設が検討されている第2関門橋,三県架橋,豊予海峡大橋,離島架橋などを視野に入れた「九州の長大橋に関する研究分科会」を引き継ぐものであり,前述の九州において計画されている長大橋をターゲットとして試設計を多面的な視野から行うことを目的とした.
著書・報告書:長大橋の設計に関する検討(平成10年5月)

047 建設工程におけるAE計測法の実用化に関する分科会
分科会役員 主査:大津 政康/副査:村上 祐治/幹事: −
メンバー 産界:7名/官界:0名/学界:9名
活動期間 平成8-10年度
活動成果 過去にKABSEではAE計測法に関連する研究会が設置を認められ活発な活動を続けてきた.そこで,これまでの成果を踏まえて,コード化及び実用化について研究・調査活動を実施した.
著書・報告書:コンクリート構造物の非破壊調査と診断に関する講習会テキスト(平成9年10月)

048 鋼構造物の終局挙動と耐震設計に関する研究分科会
分科会役員 主査:崎元 達郎/副査:井嶋 克志/幹事:山尾 敏孝
メンバー 産界:15名/官界:2名/学界:13名
活動期間 平成9-10年度
活動成果 地震力を受ける鋼構造物及びコンクリートを充填した鋼構造物の終局挙動を明らかにし,これら構造物の耐震設計法に関する提言を行った.
著書・報告書:構造物の終局挙動と耐震設計(平成11年11月)

049 橋梁基礎の耐震設計に関する研究分科会
分科会役員 主査:大塚 久哲/副査:松井 謙二/幹事:山田 益司
メンバー 産界:16名/官界:2名/学界:1名
活動期間 平成9-10年度
活動成果 大地震における橋梁基礎の動的挙動の解明に必要なモデル化の間軋 各種定数の決定法などに関し,最新の知見を整理すると共に,合理的設計法の構築に向けての検討を行った.
著書・報告書:橋梁基礎の耐震設計に関する研究分科会(平成11年3月)

050 九州における地震防災計画の策定に関する
調査研究分科会
分科会役員 主査:高橋 和雄/副査:原田 隆典/幹事: −
メンバー 産界:0名/官界:0名/学界:11名
活動期間 平成9-10年度
活動成果 阪神・淡路大震災を教訓に防災基本計画が見直され,九州各県および市町村の地域防災計画地震対策が地震被害シミュレーションによるアセスメントの結果に基づいて策定されつつある.しかしそれらは自己完結型であり地域全体で見た場合整合性のある計画とはならないおそれもある.そこで本分科会では,これらの問題点を明らかにすることを目的とした.
著書・報告書:九州における地震防災計画の策定に関する調査研究(平成12年1月)

051 膨張材の特性とその応用に関する研究分科会
分科会役員 主査:原田 哲夫/副査:山崎 竹博/幹事:小嶺 啓蔵
メンバー 産界:14名/官界:0名/学界:13名
活動期間 平成9-10年度
活動成果 低膨張から高膨張までの幅広い範囲で,各種膨張材が有する特性とその応用例を調査研究するとともに,膨張材がもつ膨張能力をうまく制御することによって,従来の膨張コンクリートとは異なった新しい観点からその適用方法についての検討を行うことを目的とした.
著書・報告書:高膨張材料の特性とその応用(平成11年7月)

052 橋梁の景観設計のケーススタディに関する研究分科会
分科会役員 主査:小林 一郎/副査:岡林 隆敏/幹事:戸塚 誠司
メンバー 産界:11名/官界:4名/学界:6名
活動期間 平成9-10年度
活動成果 本分科会では,@国内 〈主として九州〉の橋梁のケーススタディ,A海外の事例の研究B橋梁の現地調軋C法制度の問題点(熊本アートポリス,北九州・紫川橋梁工事など)の検討などの研究テーマを通じて,橋梁の景観設計の在り方について考えることを目的とした.

053 性能設計法による橋梁設計の調査・研究分科会
分科会役員 主査:佐竹 正行/副査:水田 洋司/幹事:山田 益司
メンバー 産界:15名/官界:0名/学界:4名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 今後道路橋示方書等に導入予定の性能設計法について調査・研究を行い,その成果を公表することにより実務者の性能設計に対する理解を深めることを目的とした.

054 土木構造物のAE法と非破壊検査及び破壊力学
に関する研究分科会
分科会役員 主査:大津 政康,重石 光弘/副査:塩谷 智基,鶴田 浩章/幹事:村上 祐治,塩谷 智基
メンバー 産界:19名/官界:0名/学界:15名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 これまでの成果を踏まえて,構造物に対する非破壊検査法のコード化や実用化についての研究・調査活動を行った.2000年度には主査・副査・幹事を交代して継続して活動を行った.
講習会:第2回 国際会議「The 2nd Kumamoto International Workshop on Fracture Mechanics and Acoustic Emission KIFA-2」(平成12年9月)

055 地中構造物の耐震設計法に関する研究分科会
分科会役員 主査:大塚 久哲/副査:松井 謙二/幹事:矢葺 亘
メンバー 産界:18名/官界:2名/学界:4名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 兵庫県南部地震において地中構造物,特に地下鉄が大きな被害が生じたことにより,地中構造物の合理的耐震設計法の開発が強く望まれている状況にある.そこで本研究分科会では,構造物基礎も含めた地中構造物の耐震設計法の確立を目指し,新しい解析手法・設計指針類の提案を行うことを目的とした.
講習会:地中構造物の耐震の最前線(平成13年11月)

056 構造物の性能評価研究分科会
分科会役員 主査:宮本 文穂/副査:戸塚 誠司/幹事:中村秀明,三浦芳雄,本石博三
メンバー 産界:10名/官界:1名/学界:11名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 本分科会では,現在新しい合理的設計法として注目されている「性能照査型設計法」の確立において必要となる基本的事項,すなわち構造物の性能の定義や評価方法,耐用年数の合理的設定法やコストについて系統的な検討を行うことを目的とした.
著書・報告書:「構造物の性能評価」研究分科会(平成13年3月)

057 コンクリートの基礎的配合理論の総括に関する
研究分科会
分科会役員 主査:近田 孝夫/副査:伊藤 幸広/幹事:鶴田 浩章
メンバー 産界:9名/官界:0名/学界:7名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 研究分科会はコンクリート構造物の大型化・多様化,施工合理化などの目的で使用される各種コンクリートを対象とした理論的配合設計方法の発展のために,過去に報告されているコンクリートの配合設計方法の理論を総括することで,今後の課題の抽出,検討を行なうことを目的とした.
著書・報告書:KABSEコンクリートの基礎的配合理論の総括に関する研究分科会 報告書(平成13年3月)

058 コンクリート用混和材料の性能と規格試験の在り方
に関する研究分科会
分科会役員 主査:山崎 竹博/副査:古賀 善雄/幹事:添田 政司
メンバー 産界:14名/官界:0名/学界:12名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 本研究分科会ではコンクリート用混和材料の性能と規格試験の在り方について検討すると共に,将来望ましい試験方法の改良や新規格試験の提案などについて検討することを目的とした.
著書・報告書:コンクリート用混和材料の性能と規格試験の在り方に関する調査研究分科会 報告書(平成13年4月)

059 橋梁の経済性に関する研究分科会
分科会役員 主査:久保 喜延/副査:日野 伸一/幹事:園田 佳臣,渡辺 浩
メンバー 産界:24名/官界:5名/学界:15名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 「九州における長大橋に関する研究分科会」の成果を受けて,低成長下での九州における橋梁整備の可能性について,より経済性に優れた橋梁の構造形式,施工法に関する検討を行った.
講習会:橋梁の設計・施工と耐震性の合理化に関する講習会(平成13年12月)
著書・報告書:文献調査から見た各種橋梁の設計施工と経済性の動向(平成13年12月)

060 橋梁の耐震性を考慮した設計・施工合理化に関する
研究分科会
分科会役員 主査:松田 泰治/副査:麻生 稔彦/幹事:橋本 晃
メンバー 産界:33名/官界:3名/学界:11名
活動期間 平成11-12年度
活動成果 本研究分科会では橋梁の性能設計への移行を睨みながら,現行のH8道路橋示方書をはじめとする各種設計法の適用範囲内,およびその適用範囲を超える設計や新しい設計の考え方について,耐震性に関わる合理化の観点から比較検討を行い,より耐震性を考慮した合理的な設計とは何かについて模索した.あわせて耐震性に関わる施工の合理化についても検討を行った.
講習会:橋梁の設計・施工と耐震性の合理化に関する講習会(平成13年12月)
著書・報告書:橋梁の耐震性を考慮した設計・施工の合理化(平成13年12月)

061 磁性材料を用いた構造減衰に関する研究分科会
分科会役員 主査:平井 一男/副査:岡林 隆敏/幹事:石原 元
メンバー 産界:1名/官界:0名/学界:7名
活動期間 平成12-13年度
活動成果 本研究分科会では,構造物の振動エネルギーを磁性粉体(磁性材料を粒径数ミクロン程度の大きさに粉砕したもの)を磁場のもとで振動変形させたときに発生する熱エネルギーに変換させるという基本的な考えのもとで,耐震構造物などに対する実用性の可能性について検討を行った.

062 土木遺産の補修・補強や維持管理技術に関する
研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:平嶋 孝/幹事:重石 光弘
メンバー 産界:13名/官界:3名/学界:9名
活動期間 平成12-13年度
活動成果 土木遺産を保存あるいは活用するには何らかの補修や補強は避けられず,文化財的な価値を全く喪失させないような補修,改修が必要である.そこで九州地方を対象に各土木遺産に応じた補修・補強及び維持管理に技術に関する研究を行い,補修等の技術の修得あるいは開発を試みた.
著書・報告書:近代土木遺産の補修・補強や維持管理技術に関する研究報告書(平成14年6月)

063 建設マネジメント技術に関する研究分科会
分科会役員 主査:牧角 龍憲/副査:福山 俊弘/幹事:広田武聖,崎本繁治, 筬島元,中島城二,永重雅守
メンバー 産界:24名/官界:18名/学界:4名
活動期間 平成12-13年度
活動成果 本分科会では,建設マネジメントについての情報収集や地方における建設マネジメントのあり方について議論を行うことを通じて,九州の地域事情に適した建設マネジメントの普及を図る一助となることを目的とした.
講習会:建設マネジメントの動向に関する講習会(平成12年7月)

064 鋼・コンクリート合成桁の活用に関する研究分科会
分科会役員 主査:今井 富士夫/副査:松田 浩/幹事:辛島景二郎,山口栄輝,森田千尋
メンバー 産界:12名/官界:2名/学界:7名
活動期間 平成12-13年度
活動成果 本研究分科会では,合成桁に関する現状と問題点などを認識することを目的に,これまで合成桁の研究や実務に携わってきた方々からの講演実施した.また,これまでに資料として分科会幹事会から提出された資料や講演資料の一部をとりまとめた.
著書・報告書:合成桁の活用に関する研究成果 中間報告(平成14年5月)

065 長崎県における災害史に関する研究分科会
分科会役員 主査:棚橋 由彦/副査:松本 直弥/幹事:山中 稔
メンバー 産界:13名/官界:2名/学界:5名
活動期間 平成12-14年度
活動成果 長崎県は過去にも台風や梅雨末期の集中豪雨,雲仙普賢岳災害など多くの災害を経験してきた.このため,長崎県の災害史研究は我が国の防災対策に資するところ大である.そこで本研究分科会では,これらの災害を時系列的かつ項目別毎に分類・分析することにより,今後の防災対策に寄与しようとすることを目的とした.
講習会:長崎県における災害史と防災システムの構築に関する講習会(平成15年9月)
著書・報告書:長崎県の災害史に関する研究成果報告書(平成15年3月)

066 九州・山口地方における特殊トンネルの合理的建設
研究分科会
分科会役員 主査:中川 浩二/副査:蒋 宇静/幹事: −
メンバー 産界:0名/官界:10名/学界:5名
活動期間 平成13-14年度
活動成果 本研究分科会では九州地方における特殊トンネルに関する情報交換と新しい技術開発の可能性を検討する場として,よりよきトンネル建設を実現することを目的とした.

067 九州における木橋の現状と技術に関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:加藤 雅史/幹事:上月 裕
メンバー 産界:11名/官界:4名/学界:6名
活動期間 平成13-14年度
活動成果 近年建設材料としても注目を集めている木材と環境に優しいとされる木橋について,最新の技術と木橋の事例,また合理的設計法やコストなどの検討を行った.
講習会:木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年11月/熊本), 木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年11月/鹿児島), 木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年12月/宮崎), 木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成16年5月/福岡)
著書・報告書:木橋の技術とコスト評価(平成15年11月)

068 建設材料における破壊力学とAEおよび健全性評価手法に関する研究分科会
分科会役員 主査:重石 光弘/副査:鶴田 浩章/幹事:内田 昌勝
メンバー 産界:13名/官界:0名/学界:10名
活動期間 平成13-14年度
活動成果 1988年から継続しているAE法や非破壊検査法に関する研究分科会活動を基に,さらに定量的な健全性評価基準の確立を目指し,破壊力学とAEを基軸とした評価手法に関する研究を行った.

069 既設コンクリート道路橋の調査・診断方法に関する
研究分科会
分科会役員 主査:園田 佳臣/副査:杣 辰雄/幹事:牧角 龍憲,浅利 公博
メンバー 産界:32名/官界:6名/学界:4名
活動期間 平成13-14年度
活動成果 約50年供用されたコンクリート道路橋2橋を対象に,各種の新しい載荷試験の試みや非破壊診断を行うとともに,撤去・解体後の部材の破壊試験を実施することで,診断技術の検証やコンクリート道路橋の維持管理に役立つ貴重なデータを得ることを目的とした.
講習会:既設コンクリート道路橋の調査・診断法に関する講習会(平成15年9月)
著書・報告書:長年月供用されたコンクリート道路橋の非破壊診断・耐荷力評価法に関する調査研究(平成15年9月)

070 構造物の性能評価手法検討研究分科会
分科会役員 主査:宮本 文穂/副査:戸塚 誠司/幹事:中村 秀明,三浦 芳雄,本石 博三
メンバー 産界:11名/官界:1名/学界:12名
活動期間 平成13-14年度
活動成果 本分科会では,「性能照査型設計法」の確立において必要となる基本的事項について系統的な検討を行った.すなわち,構造物の性能の定義および評価方法,耐用年数の合理的設走法,ライフサイクルコスティング等々に対して技術的な検討を加えることによって,鋼構造物,コンクリート構造物の分け隔てなく統一した考えの下に上記設計法の確立を目指すことを目的とした多様な検討を行った.
講習会:構造物の性能評価に関する講習会(平成16年1月)
著書・報告書:構造物の性能評価手法の検討(平成15年6月)

071 建設マネジメントの役割とその展開に関する研究分科会
分科会役員 主査:牧角 龍憲/副査:福山 俊弘/幹事:広田 武聖,崎本 繁治, 筬島 元,中島 城二,永重 雅守
メンバー 産界:18名/官界:15名/学界:4名
活動期間 平成14年度
活動成果 九州の地域事情に適した建設マネジメントの必要性と役割を明確にしてその普及を図る一助となることを目的として,建設マネジメントについての情報収集や地方におけるそのあり方などについての議論を行うとともに実務に反映する際の課題の抽出とその対策について検討した.

072 合成桁の設計と解析に関する検討
分科会役員 主査:今井 富士夫/副査:松田 浩/幹事:辛島 景二郎
メンバー 産界:15名/官界:1名/学界:5名
活動期間 平成14-15年度
活動成果 近年合成桁の信頼性が高まる中で少主桁化された連続桁の設計・施工が増加していることを踏まえて,合成桁(構造)の現状や解析手法,解析ソフトなどに関する情報収集を目的とする講演会や見学会を織り込んだ活動を行った.
講習会:鋼連続合成桁の設計・解析および耐候性鋼橋の現状に関する講習会(平成17年11月)

073 九州・山口地区における耐候性鋼橋の
調査・研究分科会
分科会役員 主査:山口 栄輝/副査:安波 博道/幹事:森田 千尋
メンバー 産界:11名/官界:4名/学界:10名
活動期間 平成14-15年度
活動成果 九州・山口地区における無塗装耐候性鋼橋の実態調査を行った.このような広範囲に渡る密な無塗装耐候性鋼橋の実態調査はこれまで行われたことがない.またこの調査結果をもとに無塗装耐候性鋼橋を長く使用していくための維持管理法・計画について検討した.
講習会:鋼連続合成桁の設計・解析および耐候性鋼橋の現状に関する講習会(平成17年11月)

074 性能設計法による橋梁設計の調査・研究分科会
分科会役員 主査:佐竹 正行/副査:水田 洋司/幹事:山田 益司
メンバー 産界:22名/官界:0名/学界:3名
活動期間 平成14-15年度
活動成果 今後道路橋示方書等に導入予定である性能設計に対する動向調査,問題点・課題の抽出,試設計のための条件整理を行い,モデル橋(PC橋,鋼橋)を想定して試設計を行い,現状における性能設計の成果を整理するとともに,今後の課題を提示する性能設計法について調査及び試設計を行い,その成果を公表することにより,実務者の性能設計に対する理解を深めることを目的とした.
講習会:性能設計法による橋梁設計の調査・研究に関する講習会(平成17年9月)

075 土木遺産の補修・補強に必要な新技術の開発に関する研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:平嶋 孝/幹事:重石 光弘
メンバー 産界:10名/官界:4名/学界:7名
活動期間 平成14-15年度
活動成果 熊本にある著名な3カ所の近代土木遺産を対象に,現地調査を実施,現状を把握した.また,アンケート調査を実施,周辺住民の意見や他の地域の保存活用例を調査した.これらの結果を踏まえてし,土木遺産としての文化財的な価値を喪失させないような補修や補強,あるいは改修が可能な新技術について開発・検討を試みた.また,土木遺産を含む周辺地域の修景等を試みた.
著書・報告書:土木遺産の補修・補強に必要な新技術の開発に関する研究分科会報告書(平成16年6月)

076 歩道木橋のコスト評価と耐久設計に関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:加藤 雅史/幹事:上月 裕
メンバー 産界:11名/官界:4名/学界:6名
活動期間 平成15年度
活動成果 小規模な歩道橋を例にライフサイクルコストの検討を行った.ここではそれらに対して必要十分なスペックを定義し,目標耐用年数を達成しうるような仕様を想定して初期コスト,維持管理コスト,処分コストを厳密に求めた.以上により一般的に高いとされる木橋のコスト的競争力の検討を行い,それらは条件次第であることを明らかにした.
講習会:木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年11月/熊本),木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年11月/鹿児島),木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成15年12月/宮崎),木橋の技術とコスト評価に関する講習会(平成16年5月/福岡)
著書・報告書:木橋の技術とコスト評価(平成15年11月)

077 基礎設計の合理化に関する研究分科会
分科会役員 主査:前田 良刀/副査:坂口 和雄/幹事:岩上 憲一
メンバー 産界:13名/官界:1名/学界:3名
活動期間 平成15-16年度
活動成果 基礎(foundationの意)工学は,地盤工学と構造工学の両方が必要であるが,現状では,その複雑さから両工学を結びつけた研究は非常に少なかった.そこで,本研究分科会においては,「地盤から始まり,基礎の設計に至るまでの隙間を埋め,今後の基礎設計の合理化に役立てよう.」という意図から,基礎工学として既存の研究をまとめたものである.初心者にはわかり易く,熟練者には「目からうろこ」が感じられるように作成した.
講習会:基礎設計の合理化に関する講習会(平成17年10月)
著書・報告書:講習会テキスト 基礎設計の合理化に関する研究(平成17年10月)
078 合成桁の設計法の整理と試設計例研究分科会
分科会役員 主査:今井 富士夫/副査:松田 浩/幹事:辛島 景二郎
メンバー 産界:  名/官界:  名/学界:  名
活動期間 平成16年度
活動成果 講習会:鋼連続合成桁の設計・解析および耐候性鋼橋の現状に関する講習会(平成17年11月)

079 木橋の施工と耐久性調査に関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:池田 元吉/幹事:上月 裕,竹下 孝一郎
メンバー 産界:12名/官界:4名/学界:5名
活動期間 平成16-17年度
活動成果 本研究分科会では,九州に多数存在する先駆的な木橋について多数の事例を見学し,さらに維持管理や補修に関するヒアリングを行うことにより,それらの課題や問題点について調査した.それらのうち特徴的な3橋の事例について,さらに深く研究を進め,木橋の維持管理における課題やその解決法についての検討を行った.
講習会:九州の木橋の維持管理技術に関する講習会(平成18年10月)
著書・報告書:九州の木橋の維持管理技術(平成18年10月)

080 土木遺産の文化財として保存・活用する技術に関する研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:平嶋 孝/幹事:重石 光弘
メンバー 産界:12名/官界:4名/学界:6名
活動期間 平成16-17年度
活動成果 本研究会では,土木遺産に関する「保存工学」の確立に向けて,熊本の土木遺産として煉瓦構造物の詳細調査,姫井橋のアンケートによる保存・活用に関する地元の意見調査及び大規模の樋門や堰堤を対象に現状調査をした.土木遺産を文化財として価値付けし,これらの価値を全く喪失させないような補修,補強や保存に関する検討を試み,提案するものである
講習会:くまもとの著名な文化財(建造物)の現状と活用(平成18年12月)

081 橋梁の実挙動を考慮した解析手法に関する研究分科会
分科会役員 主査:森田 千尋/副査:山根 誠一/幹事:藤木 剛
メンバー 産界:16名/官界:0名/学界:5名
活動期間 平成17年度
活動成果 本分科会では,まず,「応力頻度測定」など実業務で実施した載荷試験を調査し,安全側の設計として簡略化や無効化した部材の応力分担に着目して,実験結果と解析結果の相違について検討した.次に対象橋梁を鋼橋とコンクリート橋のそれぞれ1橋ずつに絞り,鋼橋についてはFEM解析のモデル化に対する検討,コンクリート橋については格子解析による応力計算を行い,橋梁の実挙動をよりよく反映するための解析手法についての検討を行った.

082 九州・山口における橋梁の維持管理に関する
研究分科会
分科会役員 主査:日野 伸一/副査:川崎 巧/幹事:貝沼 重信
メンバー 産界:24名/官界:15名/学界:11名
活動期間 平成17-18年度
活動成果 全国の地方自治体のみならず九州地区においても,既設橋梁の劣化・損傷の実態把握や調査点検データの集積などが十分に行われているとは言えない.また,今後の維持点検のニーズに対応可能な職員の養成においても立ち遅れている状況にある.そこで,本分科会では,九州地区の各自治体における道路橋の維持管理の現状について,産官学の技術者で情報交換および調査検討を行った.
講習会:九州地区における橋梁の維持管理の現状と今後の課題<福岡>(平成19年9月),<熊本>(平成19年12月),<大分>(平成20年5月),<鹿児島>(平成20年6月),<宮崎>(平成20年7月)

083 大学における構造系教育の現状と社会の要請に関する研究分科会
分科会役員 主査:園田 佳巨/副査:麻生 稔彦/幹事: −
メンバー 産界:3名/官界:0名/学界:9名
活動期間 平成17-18年度
活動成果 KABSE 2種会員を対象に行った構造系教育科目に関するアンケート結果を吟味し,構造教育に対する実務レベルのニーズと課題について討議した.さらに,土木系学生全体に教育すべき必須項目と構造技術者となる学生が学ぶべき項目の2種類に分類し,それぞれの教科書を作成することにした.また新たに構造設計の実務に携わる委員を加え,今後の活動に関する検討を行った.なお,土木系学生全体を対象とした教育内容については教科書案について討議を行った.

084 木橋の維持管理の事例と技術に関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:池田 元吉/幹事:上月 裕,竹下 孝一郎
メンバー 産界:12名/官界:4名/学界:5名
活動期間 平成18年度
活動成果 天然素材で構成される木橋は環境に優しいという利点の一方で,耐久性には優れているとは言い難い.このため,それらには木橋の特徴をふまえた適切な維持管理が必要とされるところである.本研究分科会ではこのような木橋の維持管理に関して有益な情報を提供することを目的として,九州の木橋で他の模範となるような特筆すべき維持管理がなされている3橋の事例をとりまとめた.
講習会:九州の木橋の維持管理技術に関する講習会(平成18年10月)
著書・報告書:九州の木橋の維持管理技術(平成18年10月)

085 土木遺産の保存・活用を含めた保存工学に関する研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:平嶋 孝/幹事:重石 光弘
メンバー 産界:12名/官界:4名/学界:6名
活動期間 平成18年度
活動成果 本研究会では,近代土木遺産の中でも評価の高い熊本県の姫井橋,横島の樋門・堰堤及びレンガ造の隧道・発電所建屋を対象にして,文化財としての保存・活用についての技術を中心に一連の活動を行ってきた.これらの成果を基に,土木遺産に関する「保存工学」の確立に向けて,一般の方でも土木遺産を保存・活用する場合の参考とできる手引き書の作成することを目指した.
その一環で今回までに研究分科会で研究してきた事項をまとめて,熊本市で講習会を開催することにし,その準備を進めた.12月9日に熊本市のくまもと県民交流館パレアにて土木遺産の保存・活用に関する「講習会」として,テキストを作成して実施した.
講習会:くまもとの著名な文化財(建造物)の現状と活用(平成18年12月)

086 九州伝承遺産とその保存活用に関する研究分科会
分科会役員 主査:後藤 恵之輔/副査:幸田 亮一/幹事:坂本 道徳
メンバー 産界:1名/官界:9名/学界:4名
活動期間 平成18年度
活動成果 KABSE 2種会員を対象に行った構造系教育科目に関するアンケート結果を吟味し,構造教育に対する実務レベルのニーズと課題について討議した.さらに,土木系学生全体に教育すべき必須項目と構造技術者となる学生が学ぶべき項目の2種類に分類し,それぞれの教科書を作成することにした.また新たに構造設計の実務に携わる委員を加え,今後の活動に関する検討を行った.なお,土木系学生全体を対象とした教育内容については教科書案について討議を行った.

087 設計実務を視野に入れた土木設計教育のあり方
に関する研究分科会
分科会役員 主査:岩坪 要/副査:木村 吉郎/幹事:斉木 功
メンバー 産界:  名/官界:  名/学界:  名
活動期間 平成18年度
活動成果 本研究分科会は,設計実務で必要なスキルを探り,技術者教育のテーマを考えるための分科会活動と位置づけた.教育機関での設計演習科目では,従来は設計計算を扱う内容が中心であったが,教育課程の変化や新しい取り組みにより,従来の目標まで達しないケースも考えられ,また電子納品の本格化に伴いCAD演習の必要性も考えられる.そこで本分科会では,民間企業が新入社員に求める知識やスキルを探るためのアンケートを実施し,それに即した講義モデルプランを作成することを目標とした.今年度は,本テーマで目指す方向性の検討とアンケートの素案作成を行なった.以降,分科会ではない形で現在のメンバー間で本テーマの検討を進めた.

088 道路橋の載荷試験結果に対する解析の
検討研究分科会
分科会役員 主査:森田 千尋/副査:山根 誠一/幹事:藤木 剛
メンバー 産界:18名/官界:0名/学界:6名
活動期間 平成18-19年度
活動成果 本分科会では,まず実業務で実施された載荷試験と論文等を収集し,その中で行われた載荷試験と解析結果の相違について整理した.次に収集した載荷試験の中から,鋼橋とRC橋について1橋ずつFEM解析と骨組モデル解析を実施した.FEM解析では,通常の設計では無効部材として扱われる2次部材(対傾構や横構など)や橋面部材(地覆や高欄など)の影響について検討した.骨組みモデルでは,無効部材の評価方法,有効とすることの影響などについて検討した.RC橋においてはファイバーモデルによる応力計算も実施した.これらの解析結果と載荷試験結果を基に,橋梁の実挙動をよりよく反映するための解析手法についての検討を行った.
講習会:道路橋の載荷試験結果に対する解析の検討(平成20年11月)

089 九州地区における橋梁の維持管理に関する研究分科会
分科会役員 主査:日野 伸一/副査:川崎 巧/幹事:貝沼 重信
メンバー 産界:26名/官界:19名/学界:11名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 地方自治体の道路橋の維持管理費は年々増大する傾向にあり,将来的にはインフラ整備費の多くを維持管理費が占めることが予想される.また,近年の財政状況の悪化から,インフラ整備費の縮減が必至とされている.このような情勢の下,九州地区の各自治体においても,上述のような問題認識は一様にもちながら,現実的には既設の管理橋梁の劣化・損傷の実態把握や調査点検データの集積など不十分な状況を抱えている.また,今後の維持点検のニーズに対応できる専門知識を有する職員の養成においても立ち遅れていると言わざるを得ない.本分科会では,九州地区の各自治体における道路橋の維持管理の現状や今後の既設橋梁を簡便かつ適切に維持管理するための方策について,産官学の技術者で情報交換および調査検討した.

090 移設された土木遺産の保存工学から見た保存・活用の功罪に関する研究分科会
分科会役員 主査:二宮 公紀/副査:川越 浩正/幹事:岩坪 要
メンバー 産界:7名/官界:1名/学界:5名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 本研究会では,昨年に鹿児島県の土木遺産の現況について現地調査と郷土史家の講演会を行い,特に石橋の現況状態について検証を行うことを目的とする.
 鹿児島市を流れている甲突川に架設されていた五大石橋は,集中豪雨により2橋が崩壊し,残された3橋は移設されることで土木遺産の保存・活用の道が開かれた.これに関しては莫大な費用とその後の維持等に関する費用・労力,更には移設自体から来る遺産としての評価付けに対していろいろな意見が出された.
 移設保存されてから約10年が経過している現状があるが,この功罪は時節により相当に評価が変わるものと思われる.平成20年はNHKの大河ドラマで篤姫が放送され,全国的に鹿児島県にスポットが当たりやすいという状況にある.この特別な効果の度合いを検証する点も含めて,今後も起こるであろう移設保存・活用に対する考え方を提案した.

091 近代木橋を支える各種技術に関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:池田 元吉/幹事:上月 裕
メンバー 産界:3名/官界:2名/学界:3名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 平成16,17年度設置の「木橋の施工と耐久性調査に関する研究分科会」では,九州に存在する先駆的な木橋について,その維持管理や補修に関するヒアリングを通じて維持管理における課題やその解決法についての情報収集と検討を進めてきた.本研究分科会ではその成果を引き継ぎ,あわせて全国各地の木橋について同様な調査を行って,木橋の維持管理や補修に関する実務的な提言を行った.
講習会:土木・建築分野への木材・木質資源の利用技術に関する講習会(平成20年12月)

092 21世紀の社会資本を担う構造技術者の在り方
に関する検討
分科会役員 主査:園田 佳巨/副査:麻生 稔彦/幹事: −
メンバー 産界:0名/官界:0名/学界:12名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 基本的な社会資本の形成を終えて少子高齢化時代に入った我が国において,土木工学者に対するニーズにも大きな変化が見られ,構造分野においても従来の力学に基づいた構造設計だけでなく,既設構造物の維持・補修に関する業務やライフサイクルコストを意識した管理計画などについても把握する必要に迫られている.本分科会では,21世紀の社会資本を担う構造技術者にとって必要な知識を効率よく教育するためのプログラムについて検討した.

093 既設道路橋脚の耐震補強の事例とその効果に関する
研究分科会
分科会役員 主査:梶田 幸秀/副査:白石 法行,奥野 時雄/幹事:田中 豊記,塩尻 恭士,渡辺 浩
メンバー 産界:11名/官界:2名/学界:2名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 1995年兵庫県南部地震以降,都市高速道路などの重要幹線道路や鉄道において,昭和55年(1980年)以前の設計基準で設計された橋脚の耐震補強工事が順次行われており,福岡北九州高速道路公社では,すでに橋脚の耐震補強工事は終了している.そこで,耐震補強工事が行われた数十の橋脚を取り上げ,耐震補強工法の事例を整理するとともに,耐震補強の効果を地震応答解析により確認し,橋脚タイプごとにどの程度の効果があったのかを大局的に確認することを活動目的とした.

094 光学的非接触全視野計測法によるマルチスケール損傷診断法に関する研究分科会
分科会役員 主査:松田 浩/副査:一宮 一夫/幹事:伊藤 幸広
メンバー 産界:4名/官界:1名/学界:11名
活動期間 平成19-20年度
活動成果 既存の非破壊検査技術は,建設構造物のスケール,悪計測環境下での現場計測という経済的かつ技術的に困難な面があり,建設構造物への一般的な適用としては,まだ実用化には至っていない.本研究分科会では,建設構造物の構造健全性診断の際に必要となる空間的に分布したミクロからマクロまでのマルチスケールでの変形・ひずみデータを簡易に計測する実用的方法として,光学的計測法の高精度,非接触,全視野計測が可能というメリットに注目し,悪環境下での計測が可能なロバスト性の高い計測・解析システムを開発することを目標に研究を進めた.

095 九州における石橋の現況把握と健全度診断に関する
研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:筒井 光男/幹事:浅井 光輝
メンバー 産界:12名/官界:2名/学界:5名
活動期間 平成20-21年度
活動成果 研究分科会では,九州における石橋の歴史と現況把握を行なった.また,石橋に使用される石材の岩石の成分調査や強度特性を行いその特徴を明らかにした.また,石橋の静的・動的挙動特性の実験及び解析手法を開発し,石橋の健全度評価手法の開発をすることができた.更に,石橋の補修・補強方法についての検討ならびに石橋点検マニュアルを作成し,石橋の維持管理手法をまとめることができた.

096 九州地区における繊維強化樹脂(FRP)技術の現状と
橋梁等への適用に関する検討分科会
分科会役員 主査:山口 浩平/副査:山根 誠一,井口 真一/幹事:出水 亨
メンバー 産界:13名/官界:0名/学界:5名
活動期間 平成21年度
活動成果 近年,鋼材やコンクリートとは異なる材料として,繊維材料と樹脂材料を組み合わせた繊維強化樹脂(FRP)が注目されている.FRPには,炭素繊維強化樹脂(CFRP),ガラス繊維強化樹脂(GFRP)などがあり,それらの土木構造物への適用に関して研究が精力的になされているものの,それらの多くは実用化されない現状にある.そこで本分科会では,これらの技術を多くの技術者へ周知すること,FRPに関する書籍やカタログの概要をまとめること,さらに九州地区におけるFRPの土木構造物(特に橋梁)の適用事例を把握することを目的とした.

097 光学的計測法による維持管理手法の開発に関する
研究分科会
分科会役員 主査:伊藤 幸広/副査:内野 正和,高橋 洋一/幹事:森田 千尋,牧野 高平
メンバー 産界:12名/官界:8名/学界:1名
活動期間 平成21年度
活動成果 本研究分科会では,建設構造物の構造健全性診断の際に必要となる空間的に分布したミクロからマクロまでのマルチスケールでの変形・ひずみ・応力・振動の計測データを簡易に計測する実用的方法として,デジタル画像相関法やレーザドップラ等の光学的計測法の高精度,非接触,全視野計測が可能というメリットに注目し,建設現場環境下での計測が可能なロバスト性の高い計測・解析・評価システムの開発を目標に研究を実施した.

098 八代地域の橋梁維持管理体制についての研究分科会
分科会役員 主査:岩坪 要/副査:佐々木 憲幸/幹事:湯治 準一郎
メンバー 産界:2名/官界:3名/学界:1名
活動期間 平成21年度
活動成果 橋梁を始めとするインフラをどのように維持・管理を行っていくのかが大きな課題となっており,この作業を実際に行う各地方自治体ではその方法を検討している.八代地域の橋梁数は国道が102橋,県道が385橋,市道が2025橋となっており,県や市が管理する橋梁が圧倒的に数は多い.これらの橋梁の多くは小規模なものであるが市民の生活必需道路に架けられている橋梁も多く,防災面からも維持管理の重要性が図られる.そこで,本研究分科会では八代エリアに限定し,各自治体における維持管理体制の情報交換と,相互連携も含めた今後の体制のあり方や効果的な点検手法の検討を行うことで,効果的で持続可能なシステム作りを目指した.

099 損傷の経時性と致命的損傷に着目した橋梁維持管理に関する研究分科会
分科会役員 主査:貝沼 重信/副査:片山 英資/幹事:中野 将
メンバー 産界:13名/官界:3名/学界:3名
活動期間 平成21-22年度
活動成果 産官学の連携により,損傷の経時性と致命的損傷に主眼をおいて,点検,補修・補強などの維持管理の効率化を図るための本質的考え方や具体的方策について取り纏めるとともに,橋梁の効率的な維持管理に向けた提案を行なった.また,維持管理の望ましい形を模索することで,維持管理上の課題点を明らかにするとともに,新しい維持管理体制づくりの方向性やアプローチのための工夫などについて議論した.

100 既設地盤構造物の維持管理における調査・設計手法に関する研究分科会BR>
分科会役員 主査:永瀬 英生/副査:田上 裕/幹事:濱本 朋久
メンバー 産界:10名/官界:0名/学界:1名
活動期間 平成21-22年度
活動成果 地盤及び構造物の設計においては,従来からその調査で得られた諸定数の精度と設計で要求されているその精度に乖離があることが問題視されている.特に性能設計において,これらの間でバランスを欠くことは不経済な設計等に繋がり兼ねないことが懸念される.この問題を解決するためには,既設構造物の挙動と設計時に想定されていた挙動を照合し,必要であれば地盤調査及び設計手法を見直すことが重要であると考え,本研究分科会では,九州地域内の既設地盤構造物の維持管理において上記の比較検討を行い,調査及び設計手法の検証を行った.なお,ここで用いた「地盤構造物」とは,基礎・杭土圧構造物,地中構造物等,地盤に係わる広範囲の構造物を対象と考えている.

101 外構構造物における木材の高度利用に関する
研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:池田 元吉/幹事:上月 裕
メンバー 産界:2名/官界:2名/学界:4名
活動期間 平成21-22年度
活動成果 土木分野における木材利用の拡大がなかなか進まない背景には,土木技術者が木材に関する知識を得たり最近の利用技術を知ったりできる機会が極めて少ないことも一因と考えられる.そこで本分科会では,土木技術者への木材利用の啓蒙を図りながら,木材そのものやその高度な利用技術を習得できるようにするための資料の収集を行った.

102 光学的計測法による維持管理手法の開発に関する
研究分科会
分科会役員 主査:伊藤 幸広/副査:内野 正和,高橋 洋一/幹事:牧野 高平,森田 千尋
メンバー 産界:8名/官界:1名/学界:12名
活動期間 平成22-23年度
活動成果 本研究分科会では,変形・ひずみ・応力・振動の実用的計測法として,デジタル画像相関法やレーザドップラ等の光学的手法を用いて,建設現場環境におけるロバスト性の高い計測・解析システムを開発するとともに,これらの計測法を用いたコンクリート構造物の健全性診断法を開発した.

103 石橋の設計法と維持管理に関する研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:筒井 光男/幹事:浅井 光輝
メンバー 産界:21名/官界:3名/学界:6名
活動期間 平成22-23年度
活動成果 石橋の設計法と維持管理に関する研究分科会では,石橋の解析や模型実験の実施や石橋の健全度評価手法の研究実績を基に,加工した石材を用いた石橋の設計法の歴史を調べ,研究が進んでいる中国の石橋設計基準書の翻訳を試みた.また,石橋の健全度評価法の開発の継続と石橋の点検要領の改善や石橋の補修・補強事例の検討を通して維持管理手法について調査した.また,実石橋の調査や模型実験等により成果をまとめた.また,石橋の健全度診断と点検要領に関する講習会も実施した.

104 土木分野における木材利用拡大の可能性に関する
研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:藤本 登留/幹事:竹下 孝一郎,森竹 巧
メンバー 産界:9名/官界:3名/学界:7名
活動期間 平成23-24年度
活動成果 地球温暖化対策のひとつとして森林の保護育成とそこから得られる木材資源の活用が国家レベルで取り組まれているが,土木分野では大きな潜在需要があると考えられる一方でその取り組みは遅々として進まない.ここではその原因が素材の耐久性になると考え,それが課題とならない架設構造物への具体的な利用法として災害対応用仮橋と軟弱地盤上の仮設道路についての研究に取り組んだ.

105 合理的な橋梁維持管理の仕組みに関する
研究分科会
分科会役員 主査:貝沼 重信/副査:片山 英資/幹事:中野 将
メンバー 産界:21名/官界:9名/学界:5名
活動期間 平成23-24年度
活動成果 本分科会では,産学官が連携・議論することで,損傷の経時性と致命的損傷に主眼をおいた効率的な維持管理を実現するための点検,補修・補強などの維持管理手法を例示する.また,この維持管理を実現するために不可欠な維持管理の体制や維持管理の情報共有の仕方について議論し,それらの方向性を提示することを目的として活動した.

106 石橋の設計と維持管理のガイドライン作成に関する
研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:筒井 光男/幹事:浅井 光輝
メンバー 産界:23名/官界:3名/学界:9名
活動期間 平成24-25年度
活動成果 石橋の設計と維持管理のガイドライン作成に関する研究分科会では,石橋の解析や模型実験の実施や石橋の健全度評価手法の研究実績を基に,日本版の石橋の設計ガイドラインの作成および健全度評価手法を含む維持管理のガイドラインの作成を行った.特に,石橋の設計ガイドラインは,石橋を中小スパンで耐久性ある橋梁として用いることを目的に作成したものである.石橋の設計・施工に活用し,実際に架設してもらいたいと考えている.また,実石橋の点検・維持管理においても種々の石橋に活用できるよう維持管理のガイドラインの作成したものである.さらに,石橋の静的・動的解析手法の開発状況や最新の情報についても報告した.

107 橋梁支承の改善と補強に関する研究分科会
分科会役員 主査:大塚 久哲/副査:松田 泰治,園田 佳巨/幹事:崔 準ホ
メンバー 産界:19名/官界:0名/学界:6名
活動期間 平成24-25年度
活動成果 本分科会では,BP・B支承のコンパクト化および支承部付近に設置する新しい変位抑制装置の開発,また東日本大震災時のゴム支承の破断被害を受け,ゴム支承の破断後の地震時応答を精度よく評価することを目的とし,3年間にわたり(社)日本支承協会と共同で研究を実施した。コンパクト化された模型BP・B支承の耐力確認試験や新しい変位制御装置の履歴特性確認試験により両デバイスの今後の導入可能性について確認するとともに,ゴム支承の破断現象が橋梁構造物の地震時挙動に与える影響について解析により明らかにした.

108 ツタエルドボク研究分科会
分科会役員 主査:片山 英資/副査:合田 ェ基/幹事:桂 謙吾,江口 智裕,中野 将
メンバー 産界:25名/官界:6名/学界:4名
活動期間 平成25-26年度
活動成果  本分科会では,土木技術者が実践と検証を行い,「伝える」ということに関する学びを通して,土木の情報発信の在り方を考えることを目的としたユニークな分科会である。市町村職員向け『橋梁点検講習会』,高校生向け『ツタエルドボクカフェ』,主婦向け『ドボク 食の企画開発会議』『美に学ぶ!?ヒトづくり,モノづくり,マチづくり』,一般市民向け『潜入せよ!いのちをまもる謎の地下神殿』等の各種イベントを開催した。

109 地域産木材の構造物・資材への利用法に関する
研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:藤本 登留/幹事:竹下 孝一郎,森竹 巧
メンバー 産界:7名/官界:2名/学界:5名
活動期間 平成25-26年度
活動成果 いわゆる公共建築物等木材利用促進法の制定などにより建設分野への木材利用拡大の機運は高まっているが、土木分野では低調なままである。その課題を探るため、耐久性向上のための防腐処理法、丸太の調達と加工現場の状況、土木分野における様々な木材利用の事例研究により、その課題と今後の対策について討論した.

110 石橋の設計ガイドラインを用いた設計・施工に関する
研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:筒井 光男/幹事:浅井 光輝,尾上 一哉,中村 秀樹
メンバー 産界:23名/官界:3名/学界:9名
活動期間 平成26-27年度
活動成果 石橋の設計ガイドラインを用いた設計・施工に関する研究分科会では,石橋を中小スパンで耐久性ある橋梁として用いることを目的にして,石橋の設計ガイドラインを用いて設計・施工とを目指した.スパンを10〜30m及びライズを1/5と1/3に分けて試設計を検討した.同じスパンの鋼橋やPC橋との比較を通して,設計・施工に関する諸問題を検討し,石橋の可能性を検討した.また,維持管理のガイドラインの修正を行った.さらに,石桁橋の実態調査を行い,石桁橋の点検要領を作成した.

111 既設橋梁の耐震補強手順の整理とデータベース化に
関する研究分科会
分科会役員 主査:松田 泰治/副査:中村 聖三,川崎 巧/幹事:梶田 幸秀,葛西 昭,崔 準ホ
メンバー 産界:18名/官界:8名/学界:5名
活動期間 平成26-27年度
活動成果 九州地区において今後も道路橋の耐震補強が実施されることを念頭に置いて,参考となる耐震補強事例を収集・整理し,それらの成果から得られた耐震補強に関する知見を整理して,これから行われる耐震補強設計に役立つ形に取りまとめた.これにより九州における橋梁技術者相互の情報共有を図り,耐震補強に関わる技術のレベルアップを目指した.

112 九州における木材の土木利用への新たな取り組みに
関する研究分科会
分科会役員 主査:渡辺 浩/副査:藤本 登留/幹事:竹下 孝一郎,森竹 巧
メンバー 産界:6名/官界:2名/学界:4名
活動期間 平成27-28年度
活動成果 近年建設分野における木材利用の気運が高まっているものの、土木分野では未だ低調である。本研究分科会では、その背景には情報量の少なさと誤解があると考えた。そこで、土木分野における木材利用の事例や新技術に関する研究に取り組むとともに、広く土木技術者に木材利用に関する啓蒙を行うために、基礎知識から応用までの9テーマにわたる内容を読みやすさを考慮して2ページ読み切りの資料として取りまとめ、公表した。
講習会・著書:九州における木材の土木利用に関する講習会2017〜木材利用の考え方・現状・新技術〜(平成29年7月/インターネット閲覧可)

113 ツタワルドボク研究分科会
分科会役員 主査:片山 英資/副査:合田 寛基/幹事:松永 昭吾,福島 邦治,吉田 浩之,大森 貴行
メンバー 産界:33名/官界:8名/学界:6名
活動期間 平成27-28年度
活動成果  本研究では,2年間の活動期間を通して,産学官の土木技術者に加えて,伝えることを生業とする専門家を委員として迎え,幅広い意見交換を行いながら,市民・技術者との情報共有に関する課題解決に取り組みました。各年度に自動車学校主催のイベントに参加してドボク分野の広報・情報共有活動を行うとともに,『天神ドボク大学』と銘打った市民向けドボク情報発信イベント等を開催した。

114 既設橋梁の耐荷性能評価および劣化損傷した橋梁に対する補修・補強工法の効果に関する研究分科会
分科会役員 主査:園田 佳巨/副査:杣 辰雄,貝沼 重信/幹事:上田 浩章,玉井 宏樹
メンバー 産界:33名/官界:2名/学界:6名
活動期間 平成26-28年度
活動成果 本分科会では,産官学が連携して,既設橋梁の耐荷性能評価に関わる様々な知見の整理および劣化損傷した橋梁の補修・補強工法に関する技術の現状調査を行うとともに,非破壊検査・診断技術の現状を整理することで,今後の維持管理に関連する研究に期待される改良点を把握するとともに,それらを解決するための基礎資料を提示した。

115 石橋の設計・施工及び維持管理に関する研究分科会
分科会役員 主査:山尾 敏孝/副査:筒井 光男/幹事:浅井 光輝,尾上 一哉,中村 秀樹
メンバー 産界:23名/官界:3名/学界:8名
活動期間 平成28-29年度
活動成果 石橋の設計・施工及び維持管理に関する研究分科会では,石橋を中小スパンで耐久性ある橋梁として利用するため,設計方法のガイドラインを用いた実石橋の設計法と架設・施工に関する検討を行った.スパンが30m以下の新設の石橋を設計対象とし,中詰め材や壁石の他,高覧の構造についても検討し,さらに石橋の架設計画についても検討した.解析で耐震照査等の安全性をチェックすることを目指した.桁石橋の実態調査として,大分県,熊本県,福岡県及び鹿児島県について資料収集を行い,大きさ,形状寸法等についてまとめた.また,2年前より実施していた「土木実用アーチ設計法(平成訳版)」の専門書として利用可能な口語訳がほぼ完成した.なお,熊本地震特別調査と合同で,地震で被災した10の石橋の特徴及び桁石橋の調査も行ない,被災要因や藻石橋の模型実験結果についての検討を行った.

116 「無人航空機(UAV)」の利活用に関する分科会
分科会役員 主査:水井 雅彦/副査:角 和樹/幹事:湯前 裕介
メンバー 産界:10名/官界:4名/学界:3名
活動期間 平成28-29年度
活動成果 航空法の改正により,無人航空機(UAV)の活用に関する情報共有が重要性を増している.橋梁など生活インフラの維持管理におけるUAVの撮影・計測などの有効性は広く知られたが,運用技術に加え国土交通省への飛行申請など,産・官・学の恒任を超えた智の連携が必要となった.分科会では年4回程度の勉強会にて,講演・意見交換会を行う.テーマとして,@航空法の改正による飛行申請の現状と注意点,A撮影・計測と機体選定B飛行中のヒヤリ・ハットC機体メンテナンスと飛行申請を計画した.産業界を中心とした本申請テーマの勉強会をH27年12月より2回開催,KABSE研究分科会として官・学の参加を募り,九州でのインフラ整備技術向上に努めた.

 
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