継続1 | 既設トンネルの効果的補修補強工法に関する研究分科会 |
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内 容 | 近年,老朽化の進行による健全度と安全性が低下するトンネルが増え,その補修補強対策としては,内巻きや炭素繊維シート,FRPグリッド,鋼板等様々な内面補修補強工法が適用されているが,各々の適用条件や補強効果が必ずしも明確になっていないのが現状である.本研究分科会は,実務においてよく用いられている各種内面補強工の効果評価と適用条件を明らかにするとともに,トンネル覆工の変状メカニズムに応じた効果的補強工法の選定基準を検討し,合理的な補修補強工法の設計指標を確立することを目的とする. |
分科会役員 |
主査:蒋 宇静(長崎大学) 副査:竹内 一博(インフラネット) 幹事:米田 裕樹(協同エンジニアリング)・宇都宮 隆(上村技研) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(2年目) |
連絡先 | 米田裕樹(協同エンジニアリング/yoneda@kyodo-cec.co.jp) |
継続2 | 既設道路橋の当初設計再現に関する研究分科会 |
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内 容 |
道路橋の補修・補強においては,既存資料が乏しく復元設計等による諸元,性能の再現が必要となるケースが珍しくない.基準類の変遷等については,種々の文献で整理されているが,細目構造や設計計算事例等について整理されたものは,あまり見かけない.そこで,私蔵資料を含めた過去の道路橋設計・施工に関する資料を収集し,基準と年代ごとに整理の上,設計例等を作成することを目的とする. 具体的な活動としては,シニアメンバーが資料を提出し,ベテラン・中堅メンバーがそれらを分析,設計条件を設定して中堅・若手メンバー中心で設計例を作る.若手以外も,未経験年代についてトライする.それらを元に,外観からの年第推定が可能となるように各年代の特徴(細目)や慣例を整理してまとめる. 資料収集の成否が成果の質に大きく影響するため,資料収集に1年,内容分析に1年を費やし,2年後に例えば「既設道路橋の当初設計再現資料作成に関する研究分科会」等の研究分科会に成果を引き継ぐ. |
分科会役員 |
主査:山根 誠一(コスモエンジニアリング) 副査:森田 千尋(宮崎大学) 幹事:合田 寛基(九州工業大学) |
区分 | S |
活動予定期間 | 2年(2年目) |
連絡先 | 山根誠一(コスモエンジニアリング/yamane@cosmoengi.co.jp) |
継続3 | 土木分野への木材利用における設計・施工事例の収集に関する研究分科会 |
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内 容 |
KABSEでは,これまで木橋と木材利用に関する研究分科会が活動を続けてきた.これは,九州という木材利用先進地ではあるものの,土木分野としては特異な動きであり,他地域からも先駆事例として評価されている.委員にも土木技術者のみならず木材利用の研究者,実務者までが参画しており,包括的な取り組みを行うことができている.その成果として木材利用の基礎知識を取りまとめた成果資料を取りまとめ,7月に講習会を開催する予定である. これまでの力が及ばず,土木分野における木材利用が画期的に進んだとは言えない状況ではあるが,その取り組みは確実に進歩してきており,国内情勢から今後も期待できる状況にある.また委員にも,この活動を継続したいという希望が強い.そこで,今回新たに研究分科会の設置を申請する次第である. この研究分科会では,土木分野への木材利用における木材利用の事例について,設計・施工のデータを収集する.これにより,木材利用が推進される環境の醸成に寄与することを目的とする. |
分科会役員 |
主査:渡辺 浩(福岡大学) 副査:藤本 登留(九州大学大学院農学研究院) 幹事:竹下 孝一郎((株)長大)・森竹 巧(中央コンサルタンツ) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(2年目) |
連絡先 | 渡辺浩(福岡大学/mag@fukuoka-u.ac.jp) |
継続4 | インフラ維持管理・更新・マネジメントに関する新技術の社会実装支援に関する研究分科会 |
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内 容 | インフラの効率的な維持管理・更新・マネジメントを達成するには,ICRTを含めた幅広い先端技術分野との連携,現場適応を踏まえた技術のアレンジメント,エンドユーザー用技術仕様,技術を的確に運用するための技術経営的視点,開発技術の持続的支援体制が重要である.本研究分科会では,これまでに研究開発されてきた新技術を評価し,特に九州・山口地域の地方自治体が管理する公共土木インフラの維持管理・更新・マネジメントにおいてそれらの新技術を社会実装する上での課題と解決策について検討するとともに,さらに,新技術の地域実装を図るための仕組みについて検討する. |
分科会役員 |
主査:松田浩(長崎大学) 副査:中村聖三(長崎大学)・貝沼重信(九州大学) 幹事:山口浩平(長崎大学)・葛西昭(熊本大学)・合田寛基(九州工業大学)・佐川康貴(九州大学) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(2年目) |
連絡先 | 松田浩(長崎大学/matsuda@nagasaki-u.ac.jp) |
新規1 | 離島架橋の維持管理技術に関する研究分科会 |
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内 容 | 島国である我が国において,離島架橋は島の住人にとっては悲願ともいえる社会基盤整備であり,これまでに多くの長大橋梁が建設されてきている。九州地方は特に島が多い地域であるため早期から橋梁が多く建設され,それらの技術はその後の長大橋梁の建設技術に貢献してきている。21世紀になりこれら数多くの離島架橋を維持管理していくことが管理団体には求められており,維持管理技術の向上のために50数年の歴史を振り返ることで今後に重要な知見を残すことが可能となる。そこで本分科会では,技術的な観点で離島架橋の歴史を見直し,今後の維持管理に必要な技術について,現場の問題点やそれらを解決する手法についてのディスカッションを行う。 |
分科会役員 |
主査:岩坪 要(熊本高専) 副査:中山 義晴(熊本県) 幹事:藤木 修(栄泉測量設計) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(1年目) |
連絡先 | 藤木 修(栄泉測量設計/os.fujiki.eisen@gmail.com) |
新規2 | 補修業務に関する課題解決と維持管理効率化に向けた研究分科会 |
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内 容 | 補修業務においては,積算・設計・施工・検査のいずれの段階においても,業種に関係なく,多くの実務者が疑問点や課題を感じているようである。そこで,本研究分科会では,実務者が感じている疑問点や課題に対して,学術・実務の両面から適切な対処法などの解答を導き出すことを一番の目的とし,最終的には「実務者向け補修業務Q&Aブック(仮称)」を取り纏める。さらに,断面修復材の早期剥離・剥落に代表される補修不具合や,表面被覆後の再劣化などに着目し,不具合や再劣化を低減させる方法についても議論する。以上を通して,維持管理業務全体の効率化に貢献していくことを目指す。 |
分科会役員 |
主査:玉井宏樹(九州大学大学院) 副査:朝隈竜也(潟Iリエンタルコンサルタンツ) 幹事:櫨原弘貴(福岡大学) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(1年目) |
連絡先 | 櫨原 弘貴(福岡大学/hazehara@fukuoka-u.ac.jp) |
新規3 | 令和2年7月豪雨による橋梁被害を踏まえた災害に強い橋梁設計に関する研究分科会 |
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内 容 | 令和2年7月豪雨災害では、多数の土木構造物が損壊した。とくに熊本県南部の球磨川およびその支流では、鉄道橋を除く橋梁構造物には、16橋の流失と23橋の損傷といった甚大な被害が生じた。想定を上回る豪雨に伴う、橋梁の流失・損壊、急流河川の洪水氾濫や内水氾濫等の災害が発生し、日常から自然災害に対する備えが不可欠であることが改めて明確になった。そこで、本分科会では、復旧に向けた実務検討の過程も俯瞰することによって、災害による被害を受けにくい橋梁の計画・設計について議論し、災害に強い橋梁建設のための基礎資料を提示することを目指す。 |
分科会役員 |
主査:松村政秀(熊本大学) 副査:浅井光輝(九州大学) 幹事:梶田幸秀(九州大学),岩坪 要(熊本高等専門学校),森山仁志(徳島大学) |
区分 | A |
活動予定期間 | 2年(1年目) |
連絡先 | 森山仁志(徳島大学/moriyama.hitoshi@tokushima-u.ac.jp) |