会長よりご挨拶

 面積、人口、経済、どれを取っても日本全体の約1割と言われる九州ですが、道路、鉄道、ダムなど、私たちの日々の営みに無くてはならない種々の社会基盤施設建設の歴史の中で、九州という舞台が大きな役割を果たしてきたことは、皆さん、良くご承知のことと思います。橋梁について例を挙げれば、わが国初の鉄の橋として架設されたのは、1868年(明治元年)に長崎に架設された「くろがね橋」です。同じく、国内で初めて支間200mを超え、当時東洋一といわれた固定アーチの「西海橋」が長崎県に、また1962年には、わが国初(建設時は東洋一)の長大吊橋「若戸大橋」が北九州市に、そして1973年には若戸大橋を凌ぐ「関門橋」が架設され、道路で初めて九州と本州が結ばれました。橋梁だけでなく、1942年に下り線が開通した「関門鉄道トンネル」は当時、世界初の海底トンネルでした。さらには、ダム建設においても、日本初の上水道専用ダムとして1891年に建設された長崎県の本河内高部ダム、大規模アーチダムとしては日本初となる宮崎県の上椎葉ダム(1955年)などがあります。このように、日本における土木構造物の建設、その礎となった新しい建設材料の開発、設計・施工技術の開発、発展に、九州地域において先人たちが果たしてきた役割はきわめて大きいと言えましょう。

 このような土壌の下、九州橋梁・構造工学研究会(KABSE)は、九州・山口地区の土木技術者が、専門分野や所属する職場に捉われず、土木構造全般に関わる諸問題を自由な立場で討議し、会員相互の技術知識の向上と交流を図り、社会の発展に貢献することを目的として、1983年11月に発足しました。産官学の若い技術者、研究者が中心となって活動し、地元の国・地方の行政組織、産業界、そして大学・高専をはじめとする学協会など、多数の組織や個人のご支援、ご協力の下に、32年を超え今日まで活動を展開してきました。

 「産官学の技術者が自由な立場で・・・・社会に貢献する。」という設立の初志は、現在の会員諸氏にも、より一層の熱い思いで受け継がれ、活発な活動が展開されています。研究分科会による調査研究活動、講演会・講習会・見学会の開催、会誌・論文集の定期刊行に加えて、数年前より、学生会員制度の新設や、学生シンポジウム、キャリア研修会の開催など、将来を担う大学・高専の現役学生を対象とした人材育成事業も実施しています。

 本会は、2009年6月から一般社団法人化して、社会に対してより一層の責任を果たすべく体制を強化しました。高度経済成長期をピークに整備されてきた種々のインフラが老朽化し、その維持管理が社会問題化する中、本会は、技術者不足に悩む地方自治体などへの技術支援や人材育成支援なども含め、より一層の社会貢献に努めてまいります。皆様のますますのご支援、ご協力のほど、宜しくお願いします。

 

会長 日野伸一
(H27.6~)

小史

昭和58年11月
九州橋梁・構造工学研究会設立
平成5年5月
第11回総会・10周年記念行事
平成10年4月
専任事務局開設
平成15年6月
第21回総会
平成15年11月
20周年記念行事
平成21年6月
一般社団法人 九州橋梁・構造工学研究会設立
平成25年11月
30周年記念行事

歴代会長

昭和58年度~昭和61年度 九州大学教授 小坪清真
昭和61年度~平成元年度 熊本大学教授 三池亮次
平成2年度~平成5年度 九州工業大学教授 渡辺 明
平成6年度~平成7年度 北九州職業能力開発短期大学校長 堤  一
平成8年度~平成9年度 九州大学教授 太田俊昭
平成10年度~平成11年度 九州大学教授 彦坂 熙
平成12年度~平成13年度 熊本大学教授 﨑元達郎
平成14年度~平成15年度 九州大学教授 松下博通
平成16年度~平成17年度 九州共立大学教授 烏野 清
平成18年度~平成19年度 九州工業大学教授 久保喜延
平成20年度~平成21年度(6月迄) 九州大学教授 大塚久哲

一般社団法人 九州橋梁・構造工学研究会設立後

平成21年度~平成22年度 九州大学教授 大塚久哲
平成23年度~平成24年度 熊本大学教授 大津政康
平成25年度~平成26年度 九州共立大学教授 牧角龍憲
平成27年度~ 九州大学教授 日野伸一

定款

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役員名簿

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運営委員会規定

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運営委員会委員名簿

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【KABSE会報 2015年/第7号】