狩谷川橋

 狩谷川橋は、北九州市を起点とし、大分県、宮崎県を通り鹿児島市に至る東九州自動車道(延長約436km)の曽於弥五郎IC〜末吉財部IC間に位置する橋梁です。

 本橋は橋長270mのPC3径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋であり、最大支間長は河川渡河部であるP1橋脚~P2橋脚間の128m、桁高は4.0m~7.5mと変化する変断面構造となっています。

 架設は片持張出架設工法を採用しており、波形鋼板の接合は上側がフランジ付のツインパーフォンドリブ構造で下側がコンクリートの埋込み接合にて施工しています。

橋梁概要

路線名東九州自動車道
所在地鹿児島県曽於市大隅町
橋長270m
構造形式PC3径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長128m

所在地

泊野道路3号橋

 

 泊野道路3号橋は、本県中央部に位置する鹿児島空港(鹿児島県霧島市)と本県北西部の薩摩地方北部(鹿児島県出水市)を結ぶ地域高規格道路・北薩横断道路(延長約70km)の泊野IC(仮称)~きららIC(仮称)間に位置する橋梁です。

 本橋は橋長397mの鋼4径間連続非合成鈑桁橋とPC3径間連続ラーメン箱桁曲線橋の複合橋梁で、鋼橋部の最大支間長は40m(最大橋脚高:約25m)、PC橋部の最大支間長は102m(最大橋脚高:約50m)となっています。

 本橋の設計では、経済性・施工性・維持管理等を考慮し、道路計画縦断と現地盤との高低差が比較的低い部分と高い部分の2ブロックに分けて、それぞれの経済的な支間長の橋梁形式を組み合わせた複合の橋梁形式を採用しています。

橋梁概要

路線名国道504号
所在地鹿児島県薩摩郡さつま町泊野
橋長397.0m
構造形式鋼4径間連続非合成鈑桁橋+PC3径間連続ラーメン箱桁曲線橋
設計荷重B活荷重
支間長39.3m+2@40.25m+39.65m+66.0m+102.0m+66.0m

所在地

菱田川橋

 菱田川橋は、北九州市を起点とし、大分県、宮崎県を通り鹿児島市に至る東九州自動車道(延長約436km)の曽於弥五郎IC~末吉財部IC間に位置する橋梁です。

 本橋は橋長688mのPC8径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋であり、最大支間長は河川横過部であるP4橋脚~P5橋脚間の124m、桁高は3.7m~8.0mと変化する変断面構造となっています。

 架設は片持張出架設工法を採用していますが、波形鋼板ウェブに上フランジ及び下フランジを接合した構造とし、下床版の支保荷重を波形鋼板ウェブに受け持たせるようにして波形鋼板を架設材として利用するようにしたため、張出架設時の1ブロックの施工長さを大きくすることができ、それにより全体の施工ブロック数を20ブロック減らすことができました。その結果、張出架設用のPC鋼材等の数量も低減でき、コスト削減・工期短縮を実現しています。

橋梁概要

路線名東九州自動車道
所在地鹿児島県曽於市大隅町
橋長688m
構造形式PC8径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大124m

所在地

泊野9号橋

 一般国道504号の「北薩横断道路」は、鹿児島空港と鹿児島県北薩地域を結ぶ延長約70kmの地域高規格道路で、その中で泊野道路は薩摩郡さつま町から出水市に至る約9kmの道路改築事業で、長大トンネルと11つの橋梁を整備しています。

 「北薩横断道路」は、九州縦貫自動車道や南九州西回り自動車道などと一体となった広域交通ネットワークにより、鹿児島空港へのアクセス向上や交通隘路区間の回避を目的とした事業です。

 泊野9号橋は、橋長299m、幅員9.5mの橋梁で平成21年度から着手し、平成26年度末に完成しました。また、泊野道路については、平成30年度の供用開始で、安全で円滑な交通の確保と地域の発展に大きな期待が寄せられています。

橋梁概要

路線名一般国道504号
所在地鹿児島県薩摩郡さつま町泊野
橋長299.0m
構造形式PC7径間連結コンボ桁橋
設計荷重B活荷重
支間長41.10m+5@41.7m+41.10m

所在地

丸尾滝橋

 一般国道223号は、霧島屋久国立公園の霧島温泉郷を経由して、宮崎、鹿児島両県を結ぶ重要な観光道路です。その中で小谷地区から丸尾地区にかけての本地区は、鹿児島県を代表する観光地である霧島温泉郷から、霧島神宮やえびの高原に通じる重要な観光道路の一部となっています。しかし、これまでの道路の幅員は6mと狭小で歩道もなく、急カーブが連続し交通安全上の問題も多い箇所で早期の改良を求められていました。

 丸尾滝橋は、平成13年度に霧島屋久国立公園第2種特別地域内に計画され、架橋位置が急峻な山岳地形で温泉腐食環境下(高温地熱・強酸性土壌・火山性ガス)で建設するために様々な施工課題を克服し、現道における崖崩れ等の交通傷害を解消し、平成27年3月に開通しました。

 温泉腐食環境下に位置する本橋は、橋脚の基礎工には化学腐食性環境に有効であることが確認されているシラスコンクリートを基礎杭として採用したことも特色です。

橋梁概要

路線名一般国道223号
所在地鹿児島県霧島市牧園町丸尾
橋長302m
構造形式PC3径間連続曲線ラーメン箱桁橋+PC2径間連続曲線Tラーメン箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長58.95m+95.00m+64.20m+40.10m+40.20m

所在地