栄川運河橋は、地域高規格道路山口宇部小野田連絡道路の主要区間である宇部湾岸道路(延長6.0km)の栄川運河を横断する橋梁であり、湾岸エリアのランドマークとなっています。
本橋の特徴は、橋梁形式が3径間連続複合斜張橋(主径間:鋼桁、側径間:PC桁)で、主径間(鋼桁部)の平面線形がS字型であり、また、主塔(A形)の片側柱に12段のケーブルが定着された1面吊り形式としていることです。
設計では、3次元の複雑な構造設計、耐風安定性の問題、主径間の張出し架設時の検討などを実施しています。主桁断面は、耐風安定性を考慮して、扁平な梯形箱桁(3室構造)で、床版は、主径間が鋼床版、側径間がRC床版となっています。
主径間の張出し架設は、3次元の変位を管理しながらケーブルをサイクル架設する難度の高い架設工法です。また、ケーブルは、ストランド単位で架設する現場施工型ケーブルを用いています。
橋梁概要
路線名 | 宇部湾岸道路 |
所在地 | 山口県宇部市藤曲(ふじまがり)地内 |
橋長 | 290m |
構造形式 | 3径間連続複合斜張橋 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 189.15m |