本橋梁は、熊本駅東口駅前交差点に発生集中する交通の円滑な処理と市電通りを挟んで駅の向かい側に計画されている再開発ビルや河川親水広場への安全かつ快適な歩行動線の確保を目的として設置された立体横断施設(ペデストリアンデッキ)である。
熊本駅周辺地域都市空間デザインガイドの「出会いの景」という空間構成コンセプトが求める“空間の抜け”を意識して桁高を出来るだけ薄く抑える必要があったことから、4つの橋台、橋脚と一体(ラーメン)構造を採用し、全方向に高次不静定な構造物として耐震性に優れた薄い鋼床版箱桁としている(4叉式上下部一体構造の3次元断面の鋼床版箱桁橋)。
意匠デザインは東口駅前広場の設計者である世界的建築家の西沢立衛氏による監修を受け、市電電停上屋(大屋根)と共に描くゆるやかな曲線の美しさは、熊本の玄関口として新しい顔となっている。
橋梁概要
路線名 | 都市計画道路熊本駅帯山線(県道熊本停車場線) |
所在地 | 熊本県熊本市春日 |
橋長 | (北側)86.8m、(南側)101.4m |
構造形式 | 上下部一体鋼ラーメン橋(鋼床版箱桁橋) |
設計荷重 | |
支間長 | (北側)37.2m+49.6 m、(南側)61.4m+40.0m |