
現在、NEXCO西日本では高速道路リニューアルプロジェクトと称して、劣化した橋梁の鉄筋コンクリート床版をプレキャストPC床版へ取り替える大規模更新事業等を実施しております。
福地川橋(上り線)は、沖縄自動車道 金武IC~宜野座ICに位置する橋長228.7mの鋼3径間連続トラス橋です。当該橋梁の鉄筋コンクリート床版は、内在塩分や飛来塩分の影響を受けて著しい変状が発生していたため、平成30年1月~3月に昼夜連続対面通行規制を実施して床版の取替えを行いました。
鋼トラス橋の床版取替えはこれまでに極めて事例が少ないものであり、鋼トラス部材の先行補修や床版撤去・架設時の施工ステップ毎の鋼部材の応力照査などを実施し、工事施工中の安全性に配慮しました。
また、床版取替え工事では高炉スラグ微粉末コンクリートの採用、エポキシ樹脂鉄筋の採用、高性能床版防水の採用、およびFRP検査路の採用等により、橋梁の高耐久化を図りました。


※写真提供:川田建設(株)
橋梁概要
路線名 | 沖縄自動車道 |
所在地 | 沖縄県国頭郡宜野座村 |
橋長 | 228.7m |
構造形式 | 鋼3径間連続トラス桁 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大97.2m |
所在地
※九州橋梁・構造工学研究会会報 第10号発行時(平成30年3月)の情報です。