熊本西環状道路は、熊本市南区砂原町と北区下硯川町を結ぶ、延長約12kmの道路で、6箇所のインターチェンジから出入りを行う自動車専用道路です。平成29年3月に、花園IC ~下硯川IC間約4kmが開通しました。
この橋梁は、開通区間のうち和泉IC ~下硯川IC間に位置しており、JR鹿児島本線や二級河川井芹川、主要地方道熊本田原坂線を跨ぐ、橋長929m計18径間のPC橋です。下部工形式は、逆T式橋台、張出式橋脚及び壁式橋脚とし、基礎形式は、場所打ち杭、深礎杭及び直接基礎です。また、上部工は中央部(7径間)が連続ラーメン箱桁を片持架設工法で施工し、両端部(和泉IC側6径間、下硯川IC側5径間)が連結ポストテンション方式T桁橋(少主桁)を架設桁架設工法で施工しています。
花園IC ~下硯川IC間の開通により、周辺の幹線道路では1割程度の交通量減少があったとともに、熊本市北部方面から熊本市役所までの移動時間が約9分短縮されるなど、交通混雑の緩和や安全性・走行性の向上、災害時の代替機能強化などによる地域の発展が期待されます。
橋梁概要
路線名 | 熊本西環状道路一般県道 砂原四方寄線 |
所在地 | 熊本市北区硯川町 |
橋長 | 929m(下記構造形式順:261m+460m+208m) |
構造形式 | PC6径間連結ポストテンション方式T桁橋(少主桁)PC7径間連続ラーメン箱桁橋、PC5径間連結ポストテンション方式T桁橋(少主桁) |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大72m |