熊本県の上天草市と宇城市を一跨ぎでつなぐ天城橋が、平成30年5月20日に開通しました。
天城橋は、無料で通行できる自動車専用道路「三角大矢野道路(L=3. 7km)」の一部を構成しており、そのデザイン選定にあたっては、コスト面に加え、連続トラス橋として建設当時世界一を誇った天門橋との調和も考慮し決定しています。
天城橋の架設方法は、アーチ部材:ケーブルエレクション斜吊工法、補剛桁:台船曳航直下吊工法、PC桁:片持架設工法を採用しており、なかでもケーブルエレクション斜吊工法では、地上高88m、鉄塔間500mにもなる国内最大級のケーブルクレーンを使用し架設を行いました。
天草地域の陸上交通は、架設後50年を経過した天草五橋で構成する国道1本に依存しており、天城橋の開通によって、交通渋滞の緩和、災害時のリダンダンシー確保等の効果はもちろんのこと、天門橋とともに地域の新たなシンボルとして、末永く親しまれる橋となることを期待しています。
橋梁概要
路線名 | 一般国道266号「三角大矢野道路」 |
所在地 | 熊本県上天草市大矢野町登立~宇城市三角町三角浦 |
橋長 | 463.0m |
構造形式 | 鋼PC複合中路式ソリッドリブアーチ橋 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 8.0m+362.0m+53.0m(アーチ支間350m) |