黒木原橋

 国道201号八木山バイパス(延長13.3km)は、福岡都市圏と筑豊地域を結ぶ主要幹線道路であり、暫定2車線で供用されていますが、本バイパスの前後は4車線区間でこれに挟まれたボトルネック区間となっていることから、交通渋滞が発生したり、対面通行のため正面衝突事故が多く発生していました。

 これらを解消するために、平成31年度から直轄道路事業と有料道路事業を組み合わせた整備手法により、4車線化事業を進めているところです。現在、篠栗IC~筑穂IC(延長5.7km)間について、令和6年度内の完成を目指し、橋梁、トンネルおよび土工区間の舗装や設備等の工事を推進しており、開通後はNEXCO西日本が管理する有料道路として運用が始まります。

 黒木原橋は、今回開通区間にある橋長121.9mの橋梁ですが、供用中の上り線に隣接する下り線側の架設工事として、120tクローラクレーンにより架設しました。施工箇所のすぐ横を一般車両が通行するなど狭隘な現場であったため、架設した桁上へ仮架台を設置することでクレーンヤードを確保したり、クレーンの転倒防止対策として、リアルタイム傾斜システムなどの新技術を活用するなど、安全に配慮した施工に取り組みました。

 上り線の夜間片側交互通行による規制や、桁下町道の通行止めなど、地域や道路利用者のご協力をいただきながら、令和5年12月に架設を完了しました。

※写真提供:国土交通省九州地方整備局

橋梁概要

路線名一般国道201号 八木山バイパス
所在地福岡県粕屋郡篠栗町篠栗地先
橋長121.9m
構造形式鋼4径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大31.0m

所在地