
南九州西回り自動車道は、高規格幹線道路網の一環として計画された道路であり、八代市を起点とし、水俣市、出水市、薩摩川内市を経由して鹿児島市に至る延長約142kmの自動車専用道路です。その一部を形成する芦北出水道路は熊本県葦北郡芦北町から鹿児島県出水市へ至る延長約29.6kmの道路であり、熊本県南地域と鹿児島県北地域との連携強化を図り、周辺地域の産業発展と人口の定着による地域活性化に大きく寄与することが期待されています。
芦北出水道路の水俣ICから袋IC(仮称)間に位置する水俣川橋(P4-A2)(仮称)は、水俣市内を東西に流れる2級河川水俣川及び一般国道268号を横断する橋梁です。そのうちP4-A2間は川幅の広い水俣川を渡河する必要があることから中央径間70mを有するPC3径間連続箱桁橋を採用し、片持架設用移動作業車を用いた場所打ち張出し架設による施工を行っています。
施工に際しては計画段階よりXR技術を利用した施工手順のシミュレーションを行うことで作業の理解度が深めながら施工性及び安全性の向上を図り、令和5年9月に完成しました。

※写真提供:国土交通省九州地方整備局
橋梁概要
路線名 | 一般国道3号 芦北出水道路 |
所在地 | 熊本県水俣市長野町地先 |
橋長 | 310.0m |
構造形式 | P4-A2 PC3径間連続箱桁橋 L=150.0m A1-P4 PC4径間連結ポストテンションT桁橋(少主桁) L=160.0m |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大70.0m |