伊良部大橋取付橋梁

 本橋梁は、伊良部大橋の取付橋梁として整備されました。伊良部大橋は延長4,310m(本橋部3,540m、海中道路部600m、中間部橋梁70m、取付橋梁100m)の離島架橋です。

 伊良部大橋の建設は、現在の不安定な海上交通から安定性・随意性が確保された陸上交通に変わることにより、伊良部島の医療・教育環境の改善、生活環境や福祉の向上及び地域の活性化が図れます。

 なお、伊良部大橋においては全線供用開始を平成27年1月31日に予定しております。

橋梁概要

路線名一般県道平良下地島空港線
所在地沖縄県宮古島市平良~伊良部
橋長99.9m
構造形式ポストテンション方式PC3径間連続中空床版橋
設計荷重A活荷重
支間長32.85+33+32.85m

所在地

宇城小川跨線橋

 宇城小川跨線橋は宇城市内の道路網を担う一般県道竜北小川停車場線のバイパス整備の一部で、JR鹿児島本線を跨ぐ橋長216.2mの橋梁です。

 JR鹿児島本線により東西に分断された地域を連絡し、また従来の現道踏切の混雑解消など地域の活性化、安全で円滑な交通の確保を目的として整備しています。

 橋梁の上部構造は、JRを跨ぐ径間についてはポステンホロー桁、それ以外の径間はPC中空床版、下部構造は逆T式橋台、張出し橋脚、基礎構造は場所打杭基礎としています。JRを跨ぐ区間の上部工及び橋脚2基の施工については、九州旅客鉄道(株)と委託施工の協定を締結し実施しています。

橋梁概要

路線名一般県道竜北小川停車場線
所在地熊本県宇城市小川町
橋長216.2m
構造形式4径間連続PC中空床版+ポステンホロー桁+4径間連続PC中空床版
設計荷重B活荷重
支間長31.5m

所在地

丸尾滝橋

 一般国道223号は、霧島屋久国立公園の霧島温泉郷を経由して、宮崎、鹿児島両県を結ぶ重要な観光道路です。その中で小谷地区から丸尾地区にかけての本地区は、鹿児島県を代表する観光地である霧島温泉郷から霧島神宮やえびの高原に通じる重要な観光道路の一部となっています。しかし、これまでの道路の幅員は6mと狭小で歩道もなく、急カーブが連続し交通安全上の問題も多い箇所で早期の改良を求められていました。

 丸尾滝橋は平成13年度に霧島屋久国立公園第2種特別地域内に計画され、架橋位置が急峻な山岳地形で温泉腐食環境下(高温地熱・強酸性土壌・火山性ガス)で建設するために様々な施工課題を克服し、現道における崖崩れ等の交通傷害を解消し、平成27年3月に開通しました。

 温泉腐食環境下に位置する本橋は、橋脚の基礎工には化学腐食性環境に有効であることが確認されているシラスコンクリートを基礎杭として採用したことも特色です。

橋梁概要

路線名一般国道223号
所在地鹿児島県霧島市牧園町丸尾
橋長302m
構造形式PC3径間連続曲線ラーメン箱桁橋+PC2径間連続曲線Tラーメン箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長58.95m+95.00m+64.20m+40.10m+40.20m

所在地

岩尾大橋

 一般国道327号は、宮崎県日向市から美郷町、諸塚村、椎葉村を経由して熊本県山都町に至る地域の産業・経済を支えるほか、緊急輸送道路としても重要な道路です。当路線は、椎葉村などの中山間地域と日向入郷圏域の地方拠点都市である日向市を結ぶ唯一の幹線道路でありますが、連続雨量200mmの事前通行規制区間で線形が悪く幅員も狭小であることから、大型車のすれ違いはもとより、一般車両の通行にも支障をきたしているため、安全で円滑な通行の確保を図ることを目的とされ、整備されました。

岩尾大橋は、トラッククレーンベント工法により架設を行いました。

橋梁概要

路線名一般国道327号
所在地宮崎県東臼杵郡椎葉村大字松尾
橋長115.0m
構造形式鋼2径間連続鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長56.6m

所在地

佐賀大橋

 佐賀大橋は、福岡県筑紫郡那珂川町と佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の県境に位置する一般国道385号の橋梁です。一般国道385号は福岡県柳川市を起点として、久留米市、佐賀県神埼市などを経由して福岡市に至る幹線道路となっています。

 本橋は、福岡都市圏の水道用水の確保、洪水調節及び異常渇水時の緊急補給などを目的とした五ヶ山ダムの建設に伴い、一部水没する国道385号の付け替えのため平成20年度からダム貯水部を跨ぐ橋梁工事に着手し、平成24年度に供用しました。

 佐賀大橋は橋長338.0m、上部構造は鋼6径間連続箱桁橋、下部構造は張出式橋脚及び逆T式橋台となっています。基礎構造は橋脚部に直接基礎、橋台部には深礎杭を採用しています。上部工架設はクレーンベント工法により施工しました。

橋梁概要

路線名一般国道385号
所在地福岡県筑紫郡那珂川町~佐賀県神埼郡吉野ヶ里町
橋長338.0m
構造形式鋼6径間連続箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長45.0+55.0+65.0×2+60.0+48.0m

所在地

宗麟大橋

 都市計画道路「庄の原佐野線」は東九州自動車道や都市内道路と一体的に機能し、地域間の連携と都市活動の活性化を目的とした大分市内の東西骨格軸となる幹線道路で、大分ICから都市計画道路下郡中判田線までの約6.0kmの区間が地域高規格道路「大分中央幹線道路」に指定されています。

 「宗麟大橋」を含む約1.2km区間は「元町・下郡工区」として平成20年度に事業着手し、平成30年1月に供用開始しました。なお、大分川河口部にかかる橋梁では約半世紀ぶりの新設となるため、開通イベントには約5,000名の県民の参加があり、交通渋滞の緩和や高速道路へのアクセス、さらには災害時の緊急輸送道路の役割に対する期待の高さを実感したところです。

 当橋梁の上部工は架設位置での河川断面の特性によって異なる架設方法を採用しており、高水敷部では「トラッククレーンベント工法」、低水路部ではベント設備が設置できないため桁の前部に手延機を継ぎ足し、順次後方ヤードで桁を組み立てながら送り出していく「手延式送出工法」の架設工法を採用しました。

 なお、この橋梁名「宗麟大橋」は、県民を対象に一般公募し、約1700件の応募の中から決定したものです。

橋梁概要

路線名都市計画道路 庄の原佐野線(主要地方道 大分臼杵線)
所在地大分県大分市大分
橋長349.9m
構造形式鋼6径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長57.25m+4@58.25m+57.25m

所在地

小郡JCTLランプ二号線

 小郡JCTは、地域高規格道路「山口宇部小野田連絡道路」の一部を構成する山口宇部道路の流通センターIC~長谷IC間に位置し、山口宇部道路と中国縦貫自動車道(以下、「中国道」という)を8つのランプで連結するものです。6つの橋梁により中国道や市道と立体交差する構造となっており、平成24年度から工事に着手し平成28年3月27日に供用開始を行いました。

このうち、「小郡JCTLランプ二号橋」は中国道や市道等を跨ぐ橋長83.0mの橋梁であり、上部工については山口県が桁の製作を行い、山口県と委託契約を締結した西日本高速道路(株)が中国道の山口JCT~美祢東JCT間を夜間通行止めし550tクレーンにより架設を行いました。架設時は通行止めした中国道本線上で見学会が開催され、地元住民や学生等約160人の参加がありました。

橋梁概要

路線名山口宇部道路小郡JCT(主要地方道山口宇部線)
所在地山口県山口市小郡上郷
橋長83.0m
構造形式鋼2径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長45.3m+36.3m

所在地

跡江高架橋

 主要地方道宮崎西環状線は宮崎環状道路の一部を構成する路線であり、宮崎市中心部に流入する通過交通を排除・分散し、中心部の混雑を緩和する役割を担う重要な幹線道路です。

 跡江高架橋は、宮崎西環状線において県道南俣宮崎線を跨ぐ橋長210.0m、幅員18.0m、最大支間長45.0mの橋梁で、平成22年度から下部工に着手し平成27年2月に供用開始しました。架設工法はベント併用トラッククレーン架設で、県道部分を跨ぐ支間は夜間全面通行止めにより施工しました。

橋梁概要

路線名主要地方道 宮崎西環状線
所在地宮崎県宮崎市大字跡江
橋長210.0m
構造形式鋼5径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長34.1m+3@45.0+39.1m

所在地

相生橋

 

 主要地方道宮崎西環状線は、地域高規格道路宮崎環状道路(候補路線)の一部を構成する路線であり、市中心部に流入する通過交通を排除・分散し、中心部の混雑を緩和する役割を担う重要な幹線道路です。

 相生橋は、宮崎西環状線において一級河川大淀川を渡河する橋長412.3m、有効幅員22.0m、最大支間長130.0mの橋梁で、平成21年度から橋梁整備に着手し平成27年2月10日に供用開始を行いました。本橋は、上部構造にコンクリートウェブを軽量な波形鋼板に置き換えた波形鋼板ウェブPC箱桁橋を採用しており、橋脚頭部より移動作業車による片持架設工法で施工を行いました。

 相生橋周辺には、東九州自動車道の宮崎西インターチェンジやプロ野球のソフトバンクホークスがキャンプを行う「生目の杜運動公園」などがあり、相生橋の開通により安全で円滑な交通の確保と地域の発展に大きな期待が寄せられています。

 

橋梁概要

路線名主要地方道宮崎西環状線
所在地右岸:宮崎県宮崎市大字跡江、左岸:宮崎県宮崎市大字瓜生野
橋長412.3m
構造形式4径間連続波形鋼板ウェブPC箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長130.0m

所在地

沖野避溢橋

 

 本路線は国道443号を起点とし、山鹿方面に至る管内を南北に縦断する主要な道路です。事業の目的は熊本都市圏北東部の交通需要増大による交通混雑を解消し、武蔵ヶ丘東ニュータウン(光の森)及びセミコンテクノパークへのアクセス強化です。

 本橋は堀川の調整池である沖野遊水地に架かる鋼3径間連続非合成鈑桁橋であり、鋼桁には耐候性鋼材を使用し無塗装仕様とすることで、ライフサイクルコストの低減を図りました。架設方法はトラッククレーン・ベント架設工法を採用しました。

橋梁概要

路線名一般県道辛川鹿本線
所在地熊本県合志市福原地内
橋長147m
構造形式鋼3径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長49m

所在地