日見夢大橋(Ⅱ期線)

 NEXCO西日本では、E34長崎自動車道 長崎多良見IC~長崎IC間11.3kmの四車線化事業を行っています。四車線化事業は、供用中の暫定2車線から完成四車線へ拡幅する事業です。この整備により、安全性・走行性の向上、災害時の代替機能の強化など地域の発展に貢献すると期待されます。長崎多良見IC~長崎芒塚IC間の8.3kmについては令和元年6月28日に四車線化運用を開始しています。

 長崎多良見IC~長崎芒塚IC間に位置する日見夢大橋は、橋長373.5mのPC3径間連続波型鋼板ウェブエクストラドーズド橋です。国内において、波形鋼板ウェブとエクストラドーズドを組み合わせたPC橋梁は本橋を含めて6橋しかなく、景観に配慮した非常に珍しい橋梁です。 
  
 本橋は特殊橋梁かつⅠ期線との並列橋であるため風の影響に対する安全性を検討する必要があり、大型模型を用いた風洞実験を行い、安全性を確認し工事を進めました。

 また、施工においては隣接する中尾トンネル工事と施工ヤードが競合していたことから綿密に調整を行い、工程に支障を及ぼすことなく施工を完了しました。

 安全面においても国道34号及び県道116号の上空にて張出架設を行う際、夜間作業に切替え、張出時に一般道の一時通行止め規制を行うことで第三者への安全確保に尽力しました。

※写真提供:西日本高速道路(株)

橋梁概要

路線名E34 長崎自動車道
所在地長崎県長崎市芒塚町
橋長373.5m
構造形式PC3径間連続波型鋼板ウェブエクストラドーズド橋
設計荷重B活荷重
支間長最大182m

所在地

※九州橋梁・構造工学研究会会報 第12号発行時(令和3年3月)の情報です。