
一般国道442号は、大分県大分市から熊本県小国町を経由し、福岡県大川市に至る北部九州を横断する幹線道路であり、人流・物流を支えるとともに、災害時の緊急輸送路としても大きな役割を担う重要な路線です。
一級河川矢部川水系御側川に架かる「宮ノ尾橋」は、昭和13年に架設されてから80年以上が経過し、老朽化が著しいため架け換えを行い、併せて幅員狭小および線形不良の解消を図りました。
道路線形の改良に伴い、架橋位置が旧橋下流側の河川合流部となり橋脚が設置できないこと、S字の平面曲線を設ける必要があることから、新橋は鋼単純鋼床版箱桁橋を採用しました。下部工は逆T式橋台、基礎工は直接基礎としています。また、上部工は、河川合流部にベントの設置ができないことから、手延式送出し工法により施工を行いました。
令和6年8月3日の供用開始により、円滑な交通が確保され、地域間の連携強化や観光業・農林業等の地域産業の活性化に寄与することが期待されます。

※写真提供:福岡県
橋梁概要
路線名 | 一般国道442号 |
所在地 | 福岡県八女市矢部村北矢部 |
橋長 | 92.0m |
構造形式 | 鋼単純鋼床版箱桁橋 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大90.35m |