轟木万田橋

 県道松原轟木線は、天城町松原から轟木集落を経由して徳之島町轟木へ至る延長約6.2kmの地域の生活・経済・観光を支える路線です。また世界自然遺産登録区域につながる道路として、今後ますます重要性が増していくことが予想されています。

 轟木集落から県道伊仙亀津徳之島空港線までの区間は幅員が狭く車両のすれ違いが困難であったことから、轟木工区として平成30年度に道路改良事業に着手したところであり、特に交差点に接続する旧橋は幅員4mのため前後に車両が滞留し、危険な状況でありました。

 轟木万田橋は橋長27.8mのポストテンション方式PC単純中空床版橋で、このうち上部工の桁部材(プレキャストセグメント)21本は熊本県で製作後、鹿児島港から徳之島の亀徳港まで海上運搬し、現場において3本のセグメントをPCケーブルで結合後、両岸に設置した大型クレーンで橋台へ設置しています。

 セグメントの運搬期間中は台風の影響で工事の遅延が懸念されたためストック用の仮設ヤードを確保し、受入れ推進を図った結果当初の工期内で橋梁を完成させることが出来ました。

 施工中は地元小学生による床版へのお絵かきイベントの開催、完成後は地元主催による開通祝いや完成感謝の集いを開催して頂くなど地域の皆様に応援や喜びの言葉を頂きました。

 轟木万田橋が末永く愛着を持ってご利用して頂けたら幸いです。

※写真提供:鹿児島県

橋梁概要

路線名一般県道 松原轟木線
所在地鹿児島県大島郡徳之島町轟木
橋長27.8m
構造形式8径間ポストテンション方式PC連結コンポ橋
設計荷重B活荷重
支間長最大26.9m

所在地