合志川橋

 一般県道辛川鹿本線は菊陽町辛川の国道443号を起点とし、山鹿市鹿本町の国道325号に至る延長約30kmの道路です。このうち合志川橋を含む本区間は、菊池市泗水町中心地を縦断する基幹道路としての役割を担うほか周辺の小中学校の通学路としても利用される重要な道路です。

 旧合志川橋は1942年(昭和17年)に架橋され、主桁のひび割れやコンクリートの剥離・鉄筋露出等、老朽化が著しく進行し、対策方針を検討していました。

 そのような中、2012年(平成24年)7月九州北部豪雨により流木等が旧合志川橋の橋脚に集積し、河川の水位がせき上げられたことで水が溢れ、合志川沿いの家屋等で床上・床下浸水が発生するなど被害は甚大なものでした。

 このような被害を受け、新しい合志川橋の上部工は桁厚を薄くして既設道路と同じ高さで取付けることで周辺住宅への影響を抑え、下部工は橋脚数を減らして河川の流下能力を向上させました。また、新橋は旧橋と同位置に架け替える必要があるため車道は全面通行止めにしましたが、通学路に指定されていたことから、下流側に歩行者用の仮橋を設置して歩行者の動線を確保しながら施工を進め、2022年(令和4年)9月に完成しました。

 合志川橋の供用により道路の安全性、交通の円滑性の向上に寄与し、地域の皆様に親しまれ、永く利用され続けていくことが期待されます。

※写真提供:熊本県

橋梁概要

路線名一般県道辛川鹿本線
所在地熊本県菊池市泗水町豊水地内
橋長74.0m
構造形式PC3径間連結中空床板橋
設計荷重B活荷重
支間長23.9m

所在地