野間岬海道大橋

 一般国道226号は、南さつま市を起点に薩摩半島外周の各地を経由し県都鹿児島市に至る幹線道路であり、鹿児島県の地域防災計画において「緊急輸送道路」に指定されている重要な路線です。

 沿線は「南さつま海道」として風光明媚な八景が指定されており、リアス式海岸の美しい眺望を楽しむことができます。一方で、海岸線に面して切り立った地形により幅員狭小やカーブが連続しており、落石や崩土による交通規制も度々発生しています。

 笠沙道路は、平成5年から道路改良事業に着手し、8橋の橋梁と1本のトンネルを含む計画延長5.4kmのうち約4.2kmを供用し、現在本橋を含むバイパス部1.2kmを整備しています。本橋は、平面線形R=350m、横断勾配4%、縦断勾配6%の区間に位置し、橋長179mの3径間連続PCラーメン箱桁橋で、上部工は移動作業車による片持架設工法で架設を行いました。

 引き続きバイパス部の整備を推進し、全線の供用開始によって緊急輸送道路としての機能性向上、安心・安全な住民生活の確保と共に、産業・観光の振興に大きく寄与するものと期待しています。「野間岬海道大橋」は地元の声を受け新しく命名しましたが、当該路線のランドマークとして橋名を含め末永く親しんでもらえれば幸いです。

※写真提供:鹿児島県

橋梁概要

路線名一般国道226号 笠沙道路
所在地鹿児島県南さつま市笠沙町大当
橋長179.0m
構造形式3径間連続PCラーメン箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大82.0m

所在地