早津江川橋

 有明海沿岸道路は福岡県大牟田市から佐賀県鹿島市に至る地域高規格道路で、重要港湾三池港、九州佐賀国際空港などの広域交通拠点と有明海沿岸地域の都市群を連携するとともに、一般国道208号の交通混雑の緩和及び交通安全の確保を目的としており、現在37.5km(福岡県27.5km、佐賀県10.0km)が開通しています。

 大野島IC~(仮称)諸富IC間に位置する早津江川橋は隣接する筑後川橋と同様に1本のアーチリブが支点上で2本に分岐するアーチ橋を採用しています。本橋のデザインコンセプトは「三重津海軍所跡に馴染む緩やかなラインが美しく見える橋」で、透過性を高めるためにシンプルな1連(単弦)アーチを採用することで周辺環境と調和させています。また、下から見た時に圧迫感がないよう橋桁高さを抑え、さらに、三重津海軍所跡に橋脚を設けない構造を採用しています。

 シンボルであるアーチは、六角形断面にすることで様々な角度から光の陰影で変化します。橋桁の塗装色は、周辺に緑が多い場所であるため緑を基調とした「薄い裏葉色」にしています。

※裏葉色(うらはいろ)とは…木の葉や草の葉裏のような淡くくすんだ薄緑色のこと。別に「うらばいろ」ともいいます。

※写真提供:

橋梁概要

路線名国道208号有明海沿岸道路
所在地福岡県大川市大野島地先~佐賀県佐賀市大字諸富地先
橋長448.0m
構造形式鋼4径間連続中路式アーチ橋
設計荷重B活荷重
支間長最大150.0m

所在地