新阿蘇大橋(仮称)

 国道325号は熊本県と大分県を結ぶ国道57号から分岐して宮崎県高千穂町につながる道路であり、物流や観光など交通ネットワークの重要な役割を担っています。

 このうち、平成28年4月に発生した熊本地震により落橋した阿蘇大橋を含む約1km区間について、国の直轄代行により令和3年3月頃の開通を目指し復旧を進めています。

 阿蘇大橋の架け替えにあたっては、斜面崩壊や周辺斜面の影響を回避でき南阿蘇村内のコミュニティー確保にも寄与することなどを考慮し、元の位置から約600m下流側に架け替えを行うこととしました。

 また、橋梁形式の選定について渡河部は斜面上部の端支点が移動しても自立可能なPC3径間連続ラーメン箱桁橋、推定活断層を跨ぐことになるアプローチ部は、断層変位に対して容易には落橋しないよう配慮し、鋼3径間連続鈑桁橋及び鋼単純箱桁橋を採用しました。

 道路機能の早期復旧の観点から工期短縮に資する施工技術を採用し、昼夜問わず復旧にあたっている施工業者や関係機関等と連携しながら、一日も早い復旧に努めています。

※写真提供:

橋梁概要

路線名国道325号
所在地熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字立野~河陽
橋長525.0m
構造形式鋼3径間連続鈑桁橋+鋼単純箱桁橋+PC3径間連続ラーメン箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大41.0m、最大61.9m、最大165.0m

所在地