
荒津大橋は、福岡市中央区の那の津三丁目と荒津一丁目の間の博多漁港に架かる斜張橋です。1987年(昭和62年)に完成し、1988年(昭和63年)10月に開通しました。
福岡市のランドマークのような存在となっており、多くの人の目を楽しませています。1989年(平成元年)には第3回福岡都市景観賞を受賞しました。
断面交通量は約5.1万台/日(年間18,606,189台、2020年度実績)であり、九州・福岡都市圏の交通や物流にとって重要な役割を果たしており、欠かせない存在となっています。
しかし、そのような荒津大橋も建設から34年が経過していることに加え、絶え間なく吹き付ける潮風の影響で鋼製構造物には徐々にさびが発生し、劣化が進行しています。このような環境の中、福岡北九州高速道路公社では道路法が2016年に定期点検(1回/5年)を義務づける前から独自に要領を定め、点検を行ってきました。ケーブルは内部の状況まで把握できるカメラ付きの自走点検装置を使用し、主塔はロープを使って作業員が目視点検しています。
このような過酷な状況下における点検によって重大な欠陥が生じる前に損傷を発見し、早期に補修することで利用者の方が安全で安心して通行できるように日々の維持管理に努めています。
※写真提供:福岡北九州高速道路公社
橋梁概要
路線名 | 福岡高速 1号線 |
所在地 | 福岡市中央区の那の津三丁目~荒津一丁目 |
橋長 | 345.0m |
構造形式 | 3径間連続斜張橋 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大185.0m |
所在地
※九州橋梁・構造工学研究会会報 第13号発行時(令和4年3月)の情報です。