
NEXCO西日本が管理する高速道路橋のうち約4割が供用から30年を超えており、老朽化に伴う変状が顕著になっています。そうした中で高速道路橋の健全性を永続的に確保し、高速道路のネットワークの機能を将来にわたり維持していくには抜本的な対策が必要となっています。
その抜本的な対策の大きな柱として、『高速道路リニューアルプロジェクト』を実施しています。高速道路リニューアルプロジェクトとは、これまでの補修方法では十分に高速道路の機能を回復できない変状に対して大規模な更新工事等を行うものです。
億首川橋においては、高速道路リニューアルプロジェクトの一環として2007年から床版取替(SCBR工法によるRC中空床版のPC桁への取替含む)を実施しており、2021年4月に橋梁全体(RC中空床版橋、鋼非合成鈑桁橋、鋼トラス橋)の床版取替が完了しました。
床版取替工事中は上り線(下り線)の2車線を1車線に縮小し、下り線側(上り線側)にシフトさせた昼夜連続対面通行規制を行うことから規制区間における安全対策を強化し、お客様への安全・安心な走行確保に尽力しました。
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※写真提供:西日本高速道路(株)
橋梁概要
路線名 | E58 沖縄自動車道 |
所在地 | 沖縄県国頭郡金武町 |
橋長 | 533.3m |
構造形式 | PC(3+6)径間連結中空床版+鋼2径間連続非合成桁+鋼3径間連続トラス桁 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大120.4m |
所在地
※九州橋梁・構造工学研究会会報 第13号発行時(令和4年3月)の情報です。