
主要地方道指宿鹿児島インター線(通称:指宿スカイライン)は、九州縦貫自動車道や南九州西回り自動車道と連結し、広域ネットワークを形成するとともに鹿児島市街地の外郭環状道路としての機能を有する重要な路線です。
山田ICは従来ハーフインターチェンジであったため、路線の利便性向上や周辺道路の渋滞緩和を目的に平成28年度よりフルインター化事業に着手しており、Aランプ橋は供用中の本線(4車線)を跨ぐ橋として計画いたしました。
本橋はランプ周辺の地形的な制約から橋長が短くS字橋であり、拡幅を行っていることから主桁間隔、縦桁本数が変化する複雑な構造となっています。
また、架設にあたっては一日約2万台を超える交通量の本線上での施工であることから、交通への影響を最小限にとどめるため1夜間の全面通行止めによる多軸式特殊台車一括架設を採用しました。
今回のフルインター化より指宿スカイラインの利便性が向上し、沿線の観光・産業振興に大きく寄与することが期待されています。

※写真提供:鹿児島県
橋梁概要
路線名 | 主要地方道 指宿鹿児島インター線 |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市山田町地内 |
橋長 | 39.0m |
構造形式 | 鋼単純非合成箱桁橋 |
設計荷重 | B活荷重 |
支間長 | 最大37.8m |
所在地
※九州橋梁・構造工学研究会会報 第13号発行時(令和4年3月)の情報です。