鹿遊大橋

 主要地方道東郷西都線は宮崎県の日向市東郷町を起点とし、木城町を経由し、西都市に至る県道で、第一次緊急輸送道路にも指定されています。また、沿線には、県内有数の観光地である「西都原古墳群」をはじめ、「日向新しき村」「木城えほんの郷」等があります。 

  鹿遊大橋は東郷西都線戸崎バイパスの一部として整備された橋梁で、1級河川小丸川を渡河し、有効幅員7.5mの鋼単純非合成箱桁橋と鋼単純上路式トラス橋、及び起点取付部に鋼製片桟橋の3つの構造で構成された橋長178.5mの橋梁となっています。

 架設は、鋼単純非合成箱桁橋については、ベント併用クローラクレーン架設工法で、鋼単純上路式トラス橋については、ケーブルエレクション直吊り工法により施工しています。

橋梁概要

路線名主要地方道 東郷西都線
所在地宮崎県木城町石河内
橋長41.0m(鋼製片桟道橋)
49.5m(鋼単純非合成箱桁橋)
88.0m(鋼単純上路式トラス橋)
構造形式鋼製片桟道橋 + 鋼単純非合成箱桁橋+
鋼単純上路式トラス橋
設計荷重B活荷重
支間長86.7m

所在地

狩谷川橋

 狩谷川橋は、北九州市を起点とし、大分県、宮崎県を通り鹿児島市に至る東九州自動車道(延長約436km)の曽於弥五郎IC〜末吉財部IC間に位置する橋梁です。

 本橋は橋長270mのPC3径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋であり、最大支間長は河川渡河部であるP1橋脚~P2橋脚間の128m、桁高は4.0m~7.5mと変化する変断面構造となっています。

 架設は片持張出架設工法を採用しており、波形鋼板の接合は上側がフランジ付のツインパーフォンドリブ構造で下側がコンクリートの埋込み接合にて施工しています。

橋梁概要

路線名東九州自動車道
所在地鹿児島県曽於市大隅町
橋長270m
構造形式PC3径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長128m

所在地

寿橋

 寿橋は、福岡県うきは市に位置し、筑後川の大石分水路に架かる主要地方道八女香春線の橋梁です。

 主要地方道八女香春線は、筑後地域の八女市を起点とし、うきは市と朝倉市を経て、筑豊地域の田川郡香春町を結ぶ重要な幹線道路となっています。

 なかでも寿橋は観光地である筑後川温泉の玄関口として、重要な役割を果たしていますが、旧橋は架設から約80年が経過し老朽化が進んでおり、また、幅員が狭く大型車の通行に支障を来していたため、架け替え整備を行い平成27年2月に新橋を供用しました。

 新橋は橋長131.0m、上部構造はPC4径間連続場所打ち中空床版橋、下部構造は逆T式橋台及び張出式橋脚となっています。

 通常時は、水が流れていない分水路であり、桁下の施工ヤードが確保できるため、上部工は固定支保工架設により施工を行いました。 

橋梁概要

路線名主要地方道八女香春線
所在地福岡県うきは市浮羽町古川
橋長131.0m
構造形式PC4径間連続場所打ち中空床版橋
設計荷重B活荷重
支間長33.0m

所在地

出逢橋

 出逢橋は、一般国道442号における八女市矢部村の日向神ダム湖畔を跨ぐ橋梁です。 

 一般国道442号は、大分県大分市を起点とし、福岡県大川市を終点とする延長185.3km の一般国道です。福岡県内においては、筑後地方を東西に結ぶ主要な幹線道路として、地域の産業・生活を支える重要な役割を担っています。

 本橋梁は、道路線形が屈曲し安全な通行に支障を来していた当該区間の線形改良を行い、安全・安心な生活の確保に寄与することを目的としています。

 構造は、支間長58.5mの単純トラス橋であり、ワーレントラス構造となっております。 

 使用鋼材については、裸仕様の耐候性鋼材とすることで維持管理コストの縮減を図っています。保護性錆の形成が進むにつれ落ちついた色味となり、景勝地である日向神峡においても、景観にとけ込んだものとなっています。 

橋梁概要

路線名一般国道 442 号
所在地福岡県八女市矢部村
橋長60.0m
構造形式単純トラス橋
設計荷重B活荷重
支間長58.5m

所在地

天河大橋

 本橋梁は、嘉瀬川ダム建設に伴う付替国道(一般国道323号)の一環として天河(あまご)川と嘉瀬川の合流部に建設された、橋長81.2mの2径間連続非合成鈑桁橋である。

 一般国道323号は、川上金立県立自然公園内をとおる重要な幹線道路であり、本橋梁もその公園内に位置している。このため、景観に配慮すべく、関係自治体と協議し、地元特産品である伽羅柿を基本イメージとして、桁の色を決定したほか、高欄・親柱については、「古湯熊の川温泉地活性化運営委員会」との協議を基に色彩・デザインを決定している。

橋梁概要

路線名一般国道323号
所在地佐賀県佐賀市富士市大字古湯
橋長81.2m
構造形式2径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大 39.85m

所在地

天城橋

 熊本県の上天草市と宇城市を一跨ぎでつなぐ天城橋が、平成30年5月20日に開通しました。

 天城橋は、無料で通行できる自動車専用道路「三角大矢野道路(L=3. 7km)」の一部を構成しており、そのデザイン選定にあたっては、コスト面に加え、連続トラス橋として建設当時世界一を誇った天門橋との調和も考慮し決定しています。

 天城橋の架設方法は、アーチ部材:ケーブルエレクション斜吊工法、補剛桁:台船曳航直下吊工法、PC桁:片持架設工法を採用しており、なかでもケーブルエレクション斜吊工法では、地上高88m、鉄塔間500mにもなる国内最大級のケーブルクレーンを使用し架設を行いました。

 天草地域の陸上交通は、架設後50年を経過した天草五橋で構成する国道1本に依存しており、天城橋の開通によって、交通渋滞の緩和、災害時のリダンダンシー確保等の効果はもちろんのこと、天門橋とともに地域の新たなシンボルとして、末永く親しまれる橋となることを期待しています。

橋梁概要

路線名一般国道266号「三角大矢野道路」
所在地熊本県上天草市大矢野町登立~宇城市三角町三角浦
橋長463.0m
構造形式鋼PC複合中路式ソリッドリブアーチ橋
設計荷重B活荷重
支間長8.0m+362.0m+53.0m(アーチ支間350m)

所在地

つむぎ橋 てぃーだ橋

つむぎ橋

てぃーだ橋

 久米島は沖縄本島那覇市の西方約100kmの東シナ海に位置し、島の南東海岸部には美しい海浜が広がる県内有数の観光地です。

 一般県道久米島一周線は、久米島空港を起終点とし、久米島外周の集落を経由しながら観光地を連絡する重要な道路です。

 そのうち、久米島町真謝から同町下阿嘉までの区間は、幅員狭小で線形も悪いことから、道路交通の安全性向上、観光振興及び地域活性化を図るため、拡幅及び線形改良を実施してきました。

 つむぎ橋、てぃーだ橋は、久米島の雄大な海をバックに眺望の開けた位置に建設され、美しい風景に調和する構造美が新たな観光資源となることが期待されています。

 橋梁名は、地元の小中学生を対象とした公募の中から、島の名産品である久米島紬や太陽を意味する方言「てぃーだ」にちなんだ案「つむぎ橋」及び「てぃーだ橋」が採用され、平成25年11月に開通しました。

橋梁概要

路線名一般県道久米島一周線
所在地沖縄県久米島町真謝~下阿嘉
橋長つむぎ橋  160m
てぃーだ橋 457m
構造形式つむぎ橋  7径間連続PC中空床版
てぃーだ橋 8径間連続PC箱桁+5径間連続RCアーチ
設計荷重つむぎ橋   B活荷重
てぃーだ橋  B活荷重
支間長つむぎ橋   21.65m+5@23.00m
てぃーだ橋  33.50m+6@34.00m+33.50m+30.00m+28.50m+3@43.00m+25.50m

所在地

内藤橋

 本路線は、福岡県大牟田市を起点とし、熊本市北区植木町の国道3号に至る重要な幹線道路で、本路線にある内藤橋は菊池川を渡河する玉名郡和水町に位置しています。近隣には、九州縦貫自動車道の菊水インターがあり、玉名市及び荒尾市方面からのインターへのアクセス道路としても重要な路線です。昭和初期に完成した旧橋は、幅員が6m程度と狭く大型車の離合が困難であり、自転車・歩行者の安全な通行にも支障をきたしていました。また、完成後50年以上が経過し、老朽化が著しく、地元からも早急な架け替えが望まれていました。

 架け替えにより、安全で円滑な交通が確保され、和水町及び玉名地域の産業経済、観光産業の活性化に寄与しています。

橋梁概要

路線名主要地方道大牟田植木線
所在地熊本県玉名郡和水町
橋長225m
構造形式PC4径間連続箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長最大61m

所在地

跡江高架橋

 主要地方道宮崎西環状線は、宮崎環状道路の一部を構成する路線であり、宮崎市中心部に流入する通過交通を排除・分散し、中心部の混雑を緩和する役割を担う重要な幹線道路です。

 跡江高架橋は、宮崎西環状線において、県道南俣宮崎線を跨ぐ橋長210.0m、幅員18.0m、最大支間長45.0mの橋梁で、平成22年度から下部工に着手し、平成27年2月に供用開始しました。架設工法は、ベント併用トラッククレーン架設で、県道部分を跨ぐ支間は、夜間全面通行止めにより施工しました。

橋梁概要

路線名主要地方道 宮崎西環状線
所在地宮崎県宮崎市大字跡江
橋長210.0m
構造形式鋼5径間連続非合成鈑桁橋
設計荷重B活荷重
支間長34.1m+3@45.0+39.1m

所在地

相生橋

 主要地方道宮崎西環状線は、地域高規格道路宮崎環状道路(候補路線)の一部を構成する路線であり、市中心部に流入する通過交通を排除・分散し、中心部の混雑を緩和する役割を担う重要な幹線道路です。

相生橋は、宮崎西環状線において、一級河川大淀川を渡河する橋長412.3m、有効幅員22.0m、最大支間長130.0mの橋梁で、平成21年度から橋梁整備に着手し、平成27年2月10日に供用開始を行いました。本橋は、上部構造にコンクリートウェブを軽量な波形鋼板に置き換えた波形鋼板ウェブPC箱桁橋を採用しており、橋脚頭部より移動作業車による片持架設工法で施工を行いました。

相生橋周辺には、東九州自動車道の宮崎西インターチェンジやプロ野球のソフトバンクホークスがキャンプを行う「生目の杜運動公園」などがあり、相生橋の開通により安全で円滑な交通の確保と地域の発展に大きな期待が寄せられています。

 

橋梁概要

路線名主要地方道宮崎西環状線
所在地右岸:宮崎県宮崎市大字跡江、左岸:宮崎県宮崎市大字瓜生野
橋長412.3m
構造形式4径間連続波形鋼板ウェブPC箱桁橋
設計荷重B活荷重
支間長130.0m

所在地